研究課題/領域番号 |
19K07533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
平川 秀忠 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (80431758)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 尿路感染症 / 薬剤耐性 / 病原性 / バイオフィルム / 環境応答 / 発現制御 / 抗菌薬 |
研究開始時の研究の概要 |
尿路病原性大腸菌は、尿路感染症の最も主要な起因菌であり、治療には各種抗菌剤が用いられる。しかしながら近年は、薬剤耐性菌が増加傾向にあるため、本感染症に対する予防法や治療法の発展が期待されている。 本計画では、本菌の環境感知応答システムの解析を通して、感染部位における本菌の病原性発現の分子メカニズムについて明らかにすることを目指す。本研究により、尿路病原性大腸菌の病原性発現の条件や責任病原因子を同定することで、本菌による尿路感染症の難治化、慢性化予備軍のリスク予測や標的剤の設計、開発などに向けた応用研究への足掛かりとなる基盤を作製し、尿路感染症予防、治療法の発展に繋げたいと考えている。
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研究成果の概要 |
尿路感染症は、最も身近な感染症の1つであり、尿路病原性大腸菌は、本感染症の主要な起因菌である。本菌は、尿路から膀胱と腎臓の細胞に侵入し、細胞内でコロニー(集落)を形成することで、抗菌薬や免疫からの攻撃を回避し、感染を持続させることが知られている。本研究では、細胞外シチジンによって本菌のコロニー化が促進されることを発見し、その分子メカニズムを明らかにした。さらに、本菌のコロニー化に寄与する新規病原性蛋白質としてOmpXを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿路病原性大腸菌による感染症を治療するために、様々な抗菌薬が使用されているが、近年多くの既存の抗菌薬に対する耐性菌(薬剤耐性菌)が増加しており、本感染症に対する予防法や治療法の開発が期待されている。本研究成果は、尿路病原性大腸菌が病気を引き起こすメカニズムについてのさらなる理解に加えて、本菌による尿路感染症に対する治療法および、予防法の発展に貢献するものである。
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