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結核ワクチン開発を指向した抗酸菌特有の翻訳後修飾付加ポリペプチドの抗原性検証

研究課題

研究課題/領域番号 19K07536
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49050:細菌学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

尾関 百合子  新潟大学, 医歯学系, 助教 (00169301)

研究分担者 富山 智香子  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80359702)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード結核 / 結核菌抗原 / 翻訳後修飾 / ワクチン / 結核ワクチン
研究開始時の研究の概要

結核は結核菌によって起因される感染症である。未だ猛威を振るい、年間1千万人程度の発症者と200万人近い死亡者をだし、エイズ、マラリアとならんで世界三大感染症のひとつに数えられている。現行の結核ワクチンBCGは小児に対して顕著な予防効果が認められているが、成人に対する効果は弱い。このため、新規結核ワクチンが希求され、多くの候補ワクチンで臨床試験が実施されているが、有効なワクチンはまだできていない。その理由のひとつはこれらのワクチンには結核菌本来の抗原がつかわれていないためであると考えられる。本研究はヒト免疫系が認識する翻訳後修飾を有した結核菌抗原のワクチンへの応用を検証する。

研究成果の概要

結核は現在も甚大な被害をもたらす疾患である。現行唯一の結核ワクチンとしてBCGが存在するが、この効果は十数年しか持続せず、成人での発症が相次いでいる。BCGに変わる新規結核ワクチン開発が世界中で実施されているが、未だBCGを超えるワクチンはない。私達は強い防御免疫を誘導する結核菌抗原を結核菌と同じ種類の弱毒抗酸菌に発現させた。本抗原は翻訳後修飾を有し、BCG接種成人の末梢血細胞から結核防御に必須のサイトカインを多量に産生し、アジュバントとの組み合わせでその効果は増強した。これらの結果から、本抗原とアジュバントの組み合わせはBCGの効果を持続させるブースターワクチン候補として有望である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒト-ヒト感染に対する最も好ましい手段はワクチンであると考えられる。私達は結核菌が産生する抗原に着目し、BCG接種成人がどの抗原を認識しているのかに注目した。その結果から、特有の翻訳後修飾の重要性を見いだした。本研究は修飾付加抗原の機能とそれに対する宿主応答を解析する点に学術的意義があり、ブースターワクチン開発に利用出来る点に社会的意義がある。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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