研究課題/領域番号 |
19K07540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 宮崎大学 (2021) 長崎大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
宮崎 泰可 宮崎大学, 医学部, 教授 (60448496)
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研究分担者 |
槇村 浩一 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00266347)
田中 大 東北医科薬科大学, 薬学部, 助教 (00613449)
中山 浩伸 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 教授 (40369989)
水田 賢志 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (50717618)
田中 義正 長崎大学, 先端創薬イノベーションセンター, 教授 (90280700)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 抗真菌薬耐性 / 病原性 / 薬剤耐性 |
研究開始時の研究の概要 |
臓器移植や各種免疫抑制療法など先進医療の発展に伴い、日和見感染症対策は重要な課題となっている。なかでも、侵襲性のカンジダ感染症は発症頻度、死亡率ともに高い。治療薬が限られているなかで、近年、多剤耐性カンジダ(Candida glabrata および Candida auris)の増加が重大な脅威となっている。本研究では、アゾール系薬およびキャンディン系薬への耐性を同時に獲得する分子生物学的機序を解明した後、その臨床的関連性を検証する。また、研究代表者らがこれまでに同定した新規抗真菌薬候補化合物のなかで多剤耐性株にも有効な化合物をスクリーニングし、耐性化の克服を目指した基礎研究を実施する。
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研究成果の概要 |
本研究は病原真菌Candida glabrataにおける多剤耐性機序の解明と新たな抗真菌薬シーズの探索を目的として開始した。C. glabrataのわずか一つのアミノ酸変異によって多剤耐性が誘導されることを見出し、転写調節因子を介した薬剤排出ポンプの活性化およびその細胞内シグナル伝達経路を解明した。また、化合物ライブラリーのスクリーニングで、多剤耐性Candida aurisにも抗真菌活性を示す新規化合物を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化や先進医療の発展に伴い免疫不全患者が増加しているため、日和見感染症として発症する真菌症への対策は重要な課題である。しかし、現在臨床現場で使用できる有効な治療薬はきわめて限られており、その上、世界的に薬剤耐性真菌の報告が相次いでいる。本研究課題では、その耐性機序を分子生物学的に解明し、多剤耐性菌にも有効な新規化合物を発見し合成した。これらの研究成果は、既存薬の有効利用や新たな治療戦略の開発に有用な情報をもたらすと考える。
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