研究課題/領域番号 |
19K07544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
新 幸二 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (60546787)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | クレブシエラ / 腸内細菌 / 炎症性腸疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔細菌のうちクレブシエラ菌が腸内へ定着すると大腸Th1細胞の過剰な活性化を引き起こすこと、正常な腸内細菌がクレブシエラ菌の腸内への定着を阻害していることを明らかにしてきたが、そのメカニズムはよくわかっていない。そこで本研究では、ヒト由来腸内細菌の内、クレブシエラ菌の腸内への定着を阻害している腸内細菌種を同定し、その阻害メカニズムを明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
腸炎の発症に関与するクレブシエラ菌の腸内への定着阻害に関与する腸内細菌種をヒト健常者由来の便を用いてスクリーニングを行い、最終的に18菌株の細菌株セットがクレブシエラ菌の腸内定着阻害に寄与していることを突き止め、さらに18菌株が腸管炎症の抑制に関与していることを明らかにした。また、18菌株によるクレブシエラ菌の定着阻害は様々なメカニズムが想定されるが、細菌代謝産物や栄養競合により作用していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症性腸疾患はまだ根治療法が開発されておらず、治療薬の開発が急務である疾患の一つである。発症要因の一つに腸内細菌の異常が挙げられており、便移植等による治療法も検討されているが優れた治療効果は得られていない。本研究では、炎症性腸疾患の発症に関与しているクレブシエラ菌を腸内から排除するヒト健常者由来の18菌株を同定することに成功した。そこで、この18菌株を用いた、炎症性腸疾患に対する新たな治療薬や予防法の開発につながることが期待される。
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