研究課題/領域番号 |
19K07583
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
|
研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
村松 正道 国立感染症研究所, ウイルス第二部, 部長 (20359813)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | B型肝炎 / B型肝炎ウイルス / hepatitis B virus / viral replication / carcinoma / viral DNA integration / integration / chronic hepatitis / cccDNA / tumorigenesis / ゲノム挿入 / ウイルスDNA / ウイルス発がん / p53 / 肝細胞がん |
研究開始時の研究の概要 |
B型肝炎ウイルスの発がん誘発過程では、ウイルスDNAが宿主のゲノムに挿入され、これががんゲノム形成を加速させる。ゲノム挿入は、ウイルス側と宿主側のDNA断端形成、断端修復反応に伴うウイルスDNAの宿主ゲノムへの挿入、挿入DNAの安定化とウイルスDNAの恒常的発現、というプロセスを踏むと想定される。そこで本研究では、培養細胞株モデルを使い各プロセスに関わる因子を分子生物学的に決定する。
|
研究成果の概要 |
B型肝炎ウイルスのDNAが、肝細胞のゲノムに挿入されるゲノム挿入現象は、発がん機構を理解する上で重要な現象だが、解析が難しく、これまで手軽な検出方法がないことが課題であった。そこで本研究では、手軽にできる検出方法の開発を目指した。B型肝炎ウイルスゲノムの挿入部位が、既に明らかな培養細胞を試験サンプルとして用いて、試験的解析をしたところ、本研究で開発した新規手法が、既存の方法と遜色なく、しかもより効率的にウイルスゲノム挿入が検出できることがわかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、B型肝炎の基礎研究では、ウイルス学的な研究や抗ウイルス剤探索などの研究報告は多い。一方、B型肝炎がどのように発癌を誘導するかについては、王道的テーマではあるものの、この十年大きな進展を見たとは言えない状況である。その一つの原因が、ウイルス発癌の中心的分子機構であるウイルスゲノム挿入現象の解析がなかなか進まないからである。本研究は、ゲノム挿入現象の検出方法の開発研究で、結果、新規手法により、手軽にウイルスゲノム挿入が検出できることがわかった。
|