研究課題/領域番号 |
19K07598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 公益財団法人微生物化学研究会 |
研究代表者 |
滝沢 直己 公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所, 研究員 (50448502)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インフルエンザウイルス / RNA二次構造 / RNA高次構造 / ゲノムRNA |
研究開始時の研究の概要 |
インフルエンザウイルス粒子内のウイルスゲノムRNA二次構造をケミカルバイオロジーおよびバイオインフォマティクス的手法を用いて網羅的に明らかとし、インフルエンザウイルス増殖におけるウイルスゲノムRNA二次構造の役割について解明する。
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研究成果の概要 |
ウイルスRNA機能領域は様々なウイルスで増殖に重要な働きを担っているが、インフルエンザウイルスにおいてはウイルスタンパク質であるNPがウイルスRNA(viral RNA: vRNA)に結合することでvRNAの二次構造は解消されると考えられてきた。しかし近年、NPはvRNAに一様に結合するのではなく、vRNPの状態でもRNA二次構造形成は可能であることが明らかとなってきている。本研究ではウイルス粒子内におけるvRNA二次構造について網羅的に明らかとした。変異ウイルスを利用した解析により、今回同定したvRNP上に形成されるstem-loop構造はウイルスRNA合成に関与することを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インフルエンザウイルスのvRNP上に形成されるRNA構造について、多くの新規構造を同定した。また、vRNP上に形成されるRNA構造について詳細に検討した結果、これまで構造予想から形成されると考えられていた構造ではなく、異なる構造が形成されていることを明らかとした。今回同定した構造の一部はウイルスRNA合成に関与することを明らかとし、RNA構造-機能の関係について一部解明した。本研究でインフルエンザウイルスゲノム一本鎖RNA領域が明らかとなり、将来的に効率の良いアンチセンス核酸のターゲット部位の決定やRNA構造を標的とした低分子開発に役立てる事ができる。
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