研究課題/領域番号 |
19K07616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部) |
研究代表者 |
大矢 佳寛 独立行政法人国立病院機構(千葉東病院臨床研究部), その他部局等, 室長 (60507218)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 免疫抑制療法 / 膠原病 / 自己免疫疾患 / リンパ球 / 免疫 / 制御性T細胞 / 移植 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫抑制療法は、従来型の免疫抑制剤に加え、近年様々な生物学的製剤が登場し多くの患者がその恩恵を受けている。しかし感染症や発がんなど、意図しない免疫応答の抑制による問題は未だ解決していない。本研究者は意図するリンパ球クローンの免疫応答のみを制御することが解決の糸口ではないかと考えている。これまでの研究により既知の抗原を用いて抑制性リンパ球を作成できる病態においては一定の進捗を得たが、自己免疫疾患など原因抗原が同定困難な病態においては応用困難であることがわかった。そこで本研究では活性化T細胞をソースとして抑制性リンパ球を作成することで、これらの病態にも使える抗原特異的免疫抑制療法の基盤を構築する。
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研究成果の概要 |
T細胞受容体の遺伝子改変動物より作成したリンパ球に認められていた抗原特異的な免疫抑制が、非改変動物においても認められるか否かを明らかにするため、抗原刺激後のT細胞レセプターの多様性を解析した。結果、単一の抗原刺激においても、T細胞レセプターの多様性は保持されていた。多抗原と、単一抗原によるリンパ球刺激を比較したところ、いずれの刺激においても、複数のリンパ球集団による増殖を認めた。各IL-2、ATRAの有無、併用条件において、Foxp3細胞の誘導条件を解析したところ、両者は抗原特異的細胞誘導の増殖速度においても促進していることが示され、それぞれ独立な経路により促進していることが推定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自己免疫疾患に対する治療に用いられる免疫抑制剤。 今のなお残る副作用は、感染症の発症や発癌のリスクであり、いまだ解決に至っていない。目的としない免疫応答へは影響を与えずに、目的とする免疫応答のみを抑制する方法を見出した本研究者の研究は、これらの問題点を解決する治療法を提供すべく、さらなる臨床応用に向けて、遺伝子改変動物を用いずにリンパ球を用意し、免疫抑制機能を有する細胞に誘導する手法に主軸を移し、基盤となる細胞応答の研究を行っている。
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