研究課題/領域番号 |
19K07625
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
佐古田 幸美 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30629754)
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研究分担者 |
玉田 耕治 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00615841)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | キメラ抗原受容体 / 固形がん / がん免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
悪性中皮腫は極めて予後不良のがんであり、現時点で治癒を期待できる治療法は存在しない。そこで本研究計画では悪性中皮腫に対する新たな治療戦略として、患者から採取した免疫細胞(T細胞)を遺伝子改変し、がん細胞を認識するキメラ抗原受容体(CAR: chimeric antigen receptor)を発現するとともにがん組織へのT細胞集積を高めるためのサイトカインやケモカインを同時に産生する次世代型CAR-T細胞を開発し、これを輸注することで強力な抗腫瘍効果を誘導することを検討する。
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研究成果の概要 |
我々はメソセリンに対するIL-7とCCL-19を発現する次世代型CAR-T細胞療法を開発した。メソセリンを発現する悪性中皮腫やヒト膵がんのPDXモデルにおいて抗腫瘍効果を検討したところ、次世代型CAR-T細胞を投与したマウスにおいて、従来型のCAR-T細胞を投与したマウスと比較し生存期間の延長を示し、より強力な抗腫瘍効果を発揮した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CAR-T細胞療法は難治性の血液がんでは有用な効果を示し日本や海外で承認されているが、固形がんに対しては未だ十分な効果を示せていない。本研究結果において我々の開発した次世代型「7x19」CAR-T細胞療法はより臨床に近いヒト固形がんを用いたマウスモデルにおいて従来のCAR-T細胞療法よりも強力な治療効果を示したことから、固形がんに対する新たな治療法となることが期待される。
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