研究課題/領域番号 |
19K07653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
藤井 眞一郎 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (10392094)
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研究分担者 |
清水 佳奈子 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 上級研究員 (20391980)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 多発性骨髄腫 / 腫瘍微小環境 / 自然免疫 / 獲得免疫 / 骨髄腫 / 免疫ランドスケープ |
研究開始時の研究の概要 |
多発性骨髄腫は、造血幹細胞より分化した形質細胞の腫瘍であり、免疫系細胞の腫瘍化である。その病態形成や進展に骨髄腫細胞周囲に形成される骨髄腫微小環境が大きく関わっている。本研究では骨髄腫において、骨髄腫微小環境における多スケールの免疫プロファイリングを網羅的に行い、免疫細胞と病態進行との相関を検証する。
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研究成果の概要 |
難治性造血器腫瘍である多発性骨髄腫(以下、骨髄腫)において、骨髄微小環境における免疫細胞の役割は散発的な報告はあるものの不明な点が多い。本研究は、骨髄腫に着目し、マスサイトメトリ―を利用して多スケールの免疫プロファイリングを行った。免疫系の初期防御として機能する自然リンパ球であるNK細胞に着目し、他の免疫細胞との関連を調べたところ、NK細胞とCD8T TEMRA サブセットの正の相関、骨髄及び末梢におけるNK細胞の機能を示す活性化マーカーCD226及びNKG2Dの発現に違いがみられることが判った。免疫プロファイルと病態との関連は、将来的にバイオマーカー探索の糸口になりうると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多発性骨髄腫は造血の場である骨髄を腫瘍の場とする疾患である。種々の新規治療薬が使用されるようになっているが、まだ完全に治癒をもたらすには至っていない。腫瘍細胞自体をターゲットとした治療法の開発のみならず、腫瘍をとりまく環境(腫瘍微小環境)に着目し、腫瘍微小環境を理解し、改善することも一つのアプローチである。本研究のように多発性骨髄腫の免疫環境をあたらしい技術により紐解いていく試みにより、疾患の病態の進行や改善のバイオマーカー、さらには新しい治療法の糸口を見つけることにつながると考える。
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