研究課題/領域番号 |
19K07655
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
中村 康之 国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (90569063)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | ミトコンドリア / p53 / がん抑制遺伝子 / がんモデルマウス / Mieap |
研究開始時の研究の概要 |
p53誘導性タンパク質Mieapは不良なミトコンドリアを修復あるいは排除することによりミトコンドリアの品質を制御する。大腸がんモデルマウスApcMin/+のMieap欠損マウスを開発したところ、小腸及び大腸の腫瘍発生数が増大し、腫瘍の著しい悪性化・がん化が引き起こされた。そこで本申請課題では、Mieap欠損ApcMin/+マウス・胃がんモデルマウス・膵がんモデルマウスの腫瘍組織に対するトランスクリプトーム解析及びプロテオーム解析を行い、本機能の有する消化器がん抑制機序の解明とその破綻によって活性化する消化器がん促進因子の同定を試みる。
|
研究成果の概要 |
Mieapの消化器がん抑制メカニズムを解析するため、ApcMin/+マウスからMieap遺伝子を欠損したマウスを作製した。17週齢に小腸ポリープと正常部位のミトコンドリア微細構造を電子顕微鏡で比較したところ小腸ポリープでクリステ構造が著しく欠失し、病理組織学的解析では悪性度がMieap遺伝子欠損するに従って増悪化していた。Mieap欠損によるミトコンドリアの構造及び機能異常の原因となる分子を探索することにより、Mieap制御性ミトコンドリア品質管理機構の一端を担う分子が特定できると考えられることから、マウスの小腸ポリープ組織及び正常組織のトランスクリプトーム解析及びプロテオミクス解析を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Mieap欠損によるミトコンドリアの構造及び機能異常の原因となる分子を探索することにより、Mieap制御性ミトコンドリア品質管理機構の一端を担う分子が特定できると考えられることから、これらのマウス小腸のポリープ組織及び正常組織のトランスクリプトーム解析及びプロテオミクス解析を行った。今回見出されたMieap欠損によるミトコンドリア構造及び機能異常の原因分子をより詳細に解析することにより、Mieapによるミトコンドリア構造及び機能の維持を介したがん抑制機構を解明することができれば、革新的ながん予防・診断・治療法開発に繋がると考えている。
|