研究課題/領域番号 |
19K07667
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
平野 哲男 広島大学, 統合生命科学研究科(総), 助教 (50228805)
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研究分担者 |
原田 浩徳 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (10314775)
山崎 岳 広島大学, 統合生命科学研究科(総), 教授 (30192397)
根平 達夫 広島大学, 統合生命科学研究科(総), 准教授 (60321692)
石田 敦彦 広島大学, 統合生命科学研究科(総), 教授 (90212886)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 非コードRNA / 骨髄性白血病細胞 / 遺伝子発現調節 / グロビン / ノンコーディングRNA / RNA-タンパク質相互作用 / 白血病細胞 / 分子生物学 / 細胞分化 / 赤芽球分化 / noncoding RNA / leukemia / differentiation / globin / developmental regulation / 骨髄性白血病 / ヘモグロビン |
研究開始時の研究の概要 |
CCDC26は小児骨髄性白血病においてコピー数変動の見られる遺伝子であり、また、脳腫瘍やすい臓がん、消化器がんとの関連も示されている。CCDC26遺伝子は,他の哺乳類との間で一定の保存性が見られるものの,タンパク質はコードされておらず,長鎖非コードRNA (LncRNA)の一種であると考えられる。LncRNAは通常のメッセンジャーRNAとは異なり、タンパク質に翻訳されず、RNA自身が一定の構造をとり、機能を発現する生体高分子であり、様々な生物学的機能を持っていると思われる。本研究はこの機能未知のLncRNA, CCDC26の機能を解明し、新しいがんの治療戦略に貢献しようとするものである。
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研究成果の概要 |
CCDC26と相互作用するタンパク質を解析した結果、これらはVimentin(細胞骨格タンパク質)、HNRNPC(スプライシング関係RNA結合タンパク質)、CBX1(ヘテロクロマチン関連タンパク質)であることがわかり、特異的抗体を用いた免疫ブロッティングによってもこのことが確認された。VimentinとCCDC26RNAの特異的な結合をRNA免疫沈降法により確認した。結合に必要なRNA配列を同定するため、RNAを三つの領域に分け、Vimentinとの試験管内結合実験を行った結果、CCDC26-RNA全長のうち、428-1076領域にVimentinとの結合領域が存在することがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞局在の異なる複数のタンパク質と相互作用する単独で様々な機能を有する多機能lncRNAであると考えられるが、我々が知る限り、これまでにそのようなlncRNAの概念はまだ提唱されておらず、この点で大きな学術的な意義がある。また、lncRNAによるがん関連遺伝子及びグロビンタンパク質群の発現制御に関する知見は、基礎から臨床応用に至るまで、与える影響は大きい。非コードRNA CCDC26による遺伝子発現制御機構がいっそう明らかになることにより、白血病治療及び異常ヘモグロビン症の治療戦略に役立つ可能性が示された。
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