研究課題/領域番号 |
19K07681
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
伊藤 剛 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (60607563)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | CAF / 細胞分裂 / がん微小環境 / 浸潤 / サイトカイン / 癌関連線維芽細胞 / 上皮間葉転換 / 染色体分配 / 細胞質分裂 / 染色体不安定性 / ゲノム不安定性 / 癌浸潤 / 多核・巨核癌細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
(1)GMN癌細胞由来のサイトカインもしくは、細胞外小胞に含まれる分子がNF (正常線維芽細胞) のCAF化や活性化へと繋がるメカニズムを解明する。 (2)CAF由来の細胞外小胞や液性因子によるGMN癌細胞のEMT、腫瘍浸潤の加速メカニズムを解明する。 (3)1と2のメカニズムの関与分子とヒト癌症例での腫瘍の悪性度、治療後再発との関連を検討する。
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研究成果の概要 |
化療や放射線治療後などの腫瘍組織で巨核、多核の異型癌細胞(GMN癌細胞)が散見されても、関心を払われてこなかった。GMN癌細胞は決して静止期の細胞ではない。積極的に癌の微小環境を改変して、そのフィードバックからGMN癌細胞はさらに間葉転換を容易に受け、腫瘍は浸潤性を獲得する悪性スパイラルの原因になる事を提唱した。GMN癌細胞とCAF(癌関連線維芽細胞)動員という、一見して異なる現象が結びつき新たな領域の研究となった。GMN癌細胞の増殖や癌浸潤・転移のシグナル伝達経路を明らかにする本研究は、癌治療後の再発および悪性化のブロックや感知に働く創薬や腫瘍マーカーの創造へと繋がることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌細胞における細胞分裂の失敗は、癌ゲノム情報に大規模な変異を与える(ミクロ的変化)。また、癌細胞とその周辺細胞との相互作用も癌細胞の性質変異につながる(マクロ的変化)。ミクロとマクロな2つの変化が連携し、癌悪性化を増幅させるメカニズムを明らかにできる。従来とは異なる効果的な癌抑制経路を模索し、癌の緩和を目指している。
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