研究課題/領域番号 |
19K07702
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
田中 美和 公益財団法人がん研究会, がん研究所 がんエピゲノムプロジェクト, 主任研究員 (70345883)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 骨軟部腫瘍 / 融合遺伝子 / スーパーエンハンサー / 血管新生 / MIT/TFEファミリー / マウスモデル / マイクロデバイス / ASPL-TFE3 / エンハンサー / 胞巣状軟部肉腫 / エピゲノム / CRISPR / エピゲノムランドスケープ |
研究開始時の研究の概要 |
MIT/TFEファミリー変異がん(胞巣状軟部肉腫(ASPS)、腎細胞がん、悪性黒色腫)を対象に、先進的エピゲノムランドスケープ解析を行う。このことにより、ファミリー分子の変異によって生じるエンハンサーリプログラミングと、標的遺伝子の腫瘍別/ファミリー別の特異性や共通性を検討する。さらに、アンメットメディカルニーズのASPSに対して、原因遺伝子であるASPL-TFE3(AT3)の転写制御機構を解明するとともに、機能ドメインと転写共役因子を同定する。このことにより、AT3の標的遺伝子やAT3と共役因子の結合部位を狙った創薬開発に繋げたい。
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研究成果の概要 |
胞巣状軟部肉腫(ASPS)は全症例で融合遺伝子(ASPL-TFE3: AT3)の形成があり、これが発症原因である。AT3とスーパーエンハンサー(SE)との特異的な相互作用、特にASPSの特徴である血管形成機構を明らかにすることで、発がんや血管新生の責任分子を標的とした治療法開発のシーズ獲得を目指した。具体的には、CRISPRエピゲノムスクリーニングにより、AT3が制御する発がんに必須なSEとその標的遺伝子を同定し、それらがASPSの発症や血管形成、転移においてどのような役割を担っているのかをマウスモデルとマイクロ流体デバイスを用いて解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胞巣状軟部肉腫(ASPS)の生体内での維持と転移には、腫瘍と血管の密接な相互作用が不可欠であるが、既存の抗がん剤の効果が乏しいことから、ASPSでの血管形成機構の解明が治療開発に最重要であると考えた。本研究課題の成果により治療標的を見出した。現在は創薬シーズの獲得に向けて研究を推進している。
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