研究課題/領域番号 |
19K07735
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 (2020-2021) 熊本大学 (2019) |
研究代表者 |
日吉 幸晴 公益財団法人がん研究会, 有明病院 大腸外科, 副医長 (30573612)
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研究分担者 |
徳永 竜馬 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (20594881)
清住 雄希 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (30827324)
今村 裕 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 医長 (70583045)
宮本 裕士 熊本大学, 病院, 講師 (80551259)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 直腸癌 / リンパ節転移 / 微小転移 / OSNA / 放射線化学療法 / 手術 / CK19 / miRNA / real-time PCR / microarray / microRNA / 側方リンパ節 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、分子生物学的手法、特にmicroRNA解析を用いた新たな直腸癌微小リンパ節転移診断法を確立することで、まず、直腸所属リンパ節微小転移の臨床的意義を明らかにすることである。具体的には通常の病理診断ではリンパ節転移陰性で微小転移のみ陽性のいわゆるhigh risk stage II症例を同定し、予後を解析することで微小転移が再発リスクとなり得るかを検討する。次に、側方リンパ節微小転移を解析することで、側方微小転移が予後に与える影響を解析するとともに、微小転移を含めた側方転移リスク因子を同定し、側方郭清を省略可能な症例の選別を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、術前放射線治療後に手術を行った進行下部直腸癌症例(25例)を対象として、OSNA法を用いてリンパ節微小転移検出を試みた病理学的リンパ節転移陽性率は6/25(24%)、OSNA陽性率は3/25(12%)であった。OSNA法のリンパ節転移検出能は、感度:2/6(33%)、特異度:18/19(95%)、陽性反応的中率:2/3(67%)、陰性反応的中率:18/22(82%)であった。以上より、術前放射線治療後の直腸癌症例におけるOSNA法を用いたリンパ節転移検出では、感度が低いことが課題となった。また、本研究は症例数も少なく、OSNA法の妥当性、有用性を結論づけるに至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
直腸癌術前放射線化学療法後のリンパ節微小転移の臨床的意義はいまだ不明である。その微小転移の検出法確立と臨床的意義を明らかにすることを目的とした本研究は、進行直腸癌の治療成績向上のために学術的に重要であると考えられる。研究結果では、微小転移検出におけるOSNA法の有用性を証明するに至らなかったが、他の手法も含め、対象症例数を増やして引き続き解析を行い、研究結果を公表し、社会的に貢献することを目指していく。
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