研究課題/領域番号 |
19K07738
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
長塩 亮 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (40618568)
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研究分担者 |
朽津 有紀 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (70878272)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 膀胱がん / 診断マーカー / 尿中抗体 / 二次元電気泳動法 / 尿中自己抗体 / 膀胱癌 / 尿 / 自己抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
膀胱がんは特異的な診断マーカーがなく、検診などで使用可能な診断法がないことから、診断時には進行がんであり治療が困難な場合がある。そのため、より早期に膀胱がんを検出でき、かつ簡易検査で使用可能なマーカーの獲得が期待される。本研究では膀胱がん患者で直接腫瘍に晒されている尿に着目し、尿中に含まれる抗体を一次抗体として用いて二次元免疫ブロット法を行うことで、自己抗体が認識する抗原タンパク質を検出する。検出された自己抗原群については、早期診断マーカーとしての有用性の確認を行う。有用と判断された抗原タンパク質については、膀胱がんの早期診断に役立つ尿中自己抗体を対象とした診断キットの開発を目指す。
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研究成果の概要 |
早期の膀胱がんを検出可能なマーカーの獲得を目指し、膀胱がん患者の尿中の抗体を用いたプロテオーム解析を行った。尿中の抗体を一次抗体に用いた二次元免疫ブロット法を行った結果、膀胱がん細胞由来の様々なタンパク質を認識する抗体が多数含まれていることを明らかにした。これらの抗体の中には、7割以上の患者で共通に認められる抗体も含まれており、膀胱がんの新たなマーカーとしての有用性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では無侵襲性である尿に着目し、膀胱がん細胞由来のタンパク質を抗原とする尿中抗体を検出した。検出された抗体の抗原を同定し、膀胱がんの診断マーカーとして実用化することで、検診などに使用可能な膀胱がん診断用簡易検査キットの開発が可能となる。その結果、自覚症状のない状態での発見が困難な膀胱がん患者の早期診断が可能となり、患者のQOL向上や医療費の削減などにつながるため社会的意義は大きい。
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