研究課題/領域番号 |
19K07741
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 兵庫医療大学 |
研究代表者 |
大野 喜也 兵庫医療大学, 薬学部, 講師 (40509155)
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研究分担者 |
田中 稔之 兵庫医療大学, 薬学部, 教授 (30217054)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 免疫関連有害事象 / 免疫チェックポイント阻害薬 / IL-18 / 肝傷害 / 免疫チェックポイント / 免疫関連有害事象 (irAE) |
研究開始時の研究の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬はがんに対する免疫応答を誘導すると同時に、自らの組織に対しても傷害を引き起こすことがある。免疫関連有害事象 (irAE) として知られるこの副反応は、マウスでは現れにくく、詳細な機構が十分明らかではない。 研究代表者らは独自のマウスモデルを作製し、IL-18が正常組織に対して保護的に機能する可能性を見出した。本課題では、irAE の発症を修飾する因子の特定とその機構、およびIL-18 による irAE の克服機序を明らかにする。
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研究成果の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬は腫瘍に対する免疫応答を強く誘導する一方、自己に対する免疫応答を解除して組織傷害 (免疫関連有害事象, irAE) をもたらす。しかし、irAEの機序には不明な点が多い。申請者らは、irAE(肝傷害)のマウスモデルを用いた解析から、免疫チェックポイント阻害薬による肝傷害は炎症性細胞の浸潤に伴う自己炎症性の組織破壊であること、また肝臓においてIL-18が自然リンパ球を介して抗炎症に関わる可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害薬による免疫療法の拡大に伴って作用である免疫関連有害事象の報告が増加し、その機序の解明と克服が急がれる。免疫関連有害事象の機序の解明は、免疫療法の安全性をもたらし、大きな社会的・医学的意義を持つ。また、IL-18による正常組織保護作用を明らかにすることは、新たな治療標的を開拓し、IL-18を中心とした新しい学術分野の創造が期待されるなど大きな学術的意義を持つ。
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