研究課題/領域番号 |
19K07750
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
伊川 泰広 金沢大学, 医学系, 准教授 (10722043)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 遺伝子治療 / Baboonエンベロープ / レンチウイルス / DNA修復障害 / Bloom症候群 / 遺伝子導入 |
研究開始時の研究の概要 |
Bloom症候群モデルマウス(Blmマウス)がサイトカイン脆弱性を有することを初めに確認した上で、Blmマウスの造血幹細胞を用いた遺伝子導入研究を進めていく。 遺伝子導入研究はレンチウイルスを用いて行う。レンチウイルスのエンベロープを改変することで、脆弱性を有するBlmマウス細胞に対してサイトカイン刺激を省いた遺伝子導入を可能とする。 機能回復の評価を、種々の染色体脆弱性試験を用いて評価する。 また、有効な遺伝子導入効率を得られたかも評価する。
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研究成果の概要 |
DNA修復障害疾患は、遺伝子導入の際に必要なサイトカイン刺激により細胞死が誘導される。そのため、サイトカイン刺激を省いた新規遺伝子導入法の開発が求められる。Baboonエンベロープを用いたレンチウイルス(Ba-LV)はサイトカイン刺激を省くことが可能であるため、それを用いてDNA修復障害の代表的疾患であるBloom症候群モデルマウス(Blm)を用いて遺伝子導入を行う。しかし、Ba-LVの産生効率が非常に悪いことが明らかとなり、新規ウイルス産生方法を樹立した。 次に、Blmより採取した骨髄細胞の脆弱性確認を行ったところ野生型との有意な差異を確認できた。今後、Ba-LVを用いた機能回復実験を行う。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本結果は遺伝子治療が難しいと考えられていたDNA修復障害疾患という領域に、新たな可能性を見出すことに施行した。また、サイトカイン刺激は造血幹細胞の分化を進めてしまうことが知られている。そこで、本サイトカイン刺激を省いた新たな遺伝子導入法は、DNA修復障害疾患にかかわらず一般的な造血幹細胞を用いた遺伝子治療においても、より有効な遺伝子治療成績を出すことに寄与すると考えられた。
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