研究課題/領域番号 |
19K07751
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
三輪 啓志 三重大学, 医学系研究科, 産学官連携講座准教授 (00209967)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | CAR-T細胞 / エネルギー代謝 / CAR-T細胞療法 |
研究開始時の研究の概要 |
CAR-T細胞治療、特に今後の固形がんに対するCAR-T細胞治療の開発にあたり、がん細胞の代謝とCARの細胞内ドメインの違いによる代謝を適切に組み合わせることにより治療成績の向上を目指す。すなわち、解糖系優位のがんに対しては酸化的リン酸化優位の4-1BB-CD3ζCAR-T細胞を、逆に脂肪酸酸化等による酸化的リン酸化優位のがんに対しては解糖系優位のCD28-CD3ζCAR-T細胞を組み合わせると必要な栄養素を競合しないので、CAR-T細胞の抗腫瘍効果を高められるのではないかという仮説を検証し、今後のCAR-T細胞療法発展の基盤としたい。
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研究成果の概要 |
新たながん免疫療法として急速に進展するCAR-T細胞療法の代謝特性を理解することにより、有効性の向上につなげる目的で本研究を行った。GITRを細胞内ドメインに持つzG CAR-T細胞は28z CAR-T細胞や4-1BBz CAR-T細胞に比べ解糖への依存が少なく、脂肪酸β酸化およびミトコンドリアでの酸化的リン酸化に強く依存している。この代謝特性が高い標的細胞傷害活性と関連する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、CAR-T細胞のエネルギー代謝、殊にミトコンドリアでの酸化的リン酸化が注目されている。本研究にてCARの細胞内ドメインの違いにより解糖優位、ミトコンドリアでの酸化的リン酸化優位を類別化することができ、標的細胞傷害活性との関連が示唆された。CAR-T細胞治療は従来治療に不応性の難治がんへの有効性が期待されているが、費用対効果の面で問題がある。代謝特性の理解により有効性の向上に資するものと考えられる。
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