研究課題/領域番号 |
19K07768
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
田原 舞乃 国立感染症研究所, ウイルス第三部, 主任研究官 (10572109)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 麻疹ウイルス / 狂犬病ウイルス / 光遺伝学 / ウイルスベクター / ウイルス / ウイルス ベクター |
研究開始時の研究の概要 |
iPS細胞作製等の再生医療研究、遺伝子治療研究分野では、増殖を正確に制御できるウイルスベクターの開発が強く望まれているが、そのようなベクターは、未だ開発されていなかった。最近、申請者は麻疹ウイルス、または狂犬病ウイルスポリメラーゼのドメイン間に光応答性スイッチタンパク質を挿入し、外部からの青色光照射によって増殖を制御できるウイルスベクター技術を開発した。 本研究では、作製した光制御性ウイルスを用い応用研究を行う。そしてこのウイルス光制御技術を再生医療、癌治療分野用ベクターへ適用させることによって医学研究分野に大きく貢献できることを示す。
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研究成果の概要 |
モノネガウイルスは、遺伝子治療や再生医療における腫瘍溶解性ベクターや遺伝子導入ベクターとして有望なツールである。青色光照射により可逆的にヘテロ二量化するMagnetタンパク質を用いて、光制御可能なモノネガウイルス(麻疹ウイルスと狂犬病ウイルス)を作製した。Magnetタンパク質をウイルスポリメラーゼのフレキシブルドメインに挿入し、青色光照射によりウイルスポリメラーゼが活性化されたときのみ、強いウイルス複製と腫瘍溶解性を示すことを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウイルスをベクターとして利用する場合に期待されつつも困難とされてきた技術の一つが、遺伝子発現や増殖を意のままに操ることである。この技術があれば、不要になったウイルスベクターを簡単に取り除くことができる。また必要な場所、必要な時にだけ遺伝子発現させることができ、利便性や安全性が飛躍的に向上する。今回開発したウイルスベクターによって以上のことが実現され、再生医療研究、遺伝子治療研究、癌治療研究を革新的に進めるツールになりうることが示された。
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