研究課題/領域番号 |
19K07770
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 群馬医療福祉大学 (2021-2022) 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所) (2019-2020) |
研究代表者 |
辻 祥太郎 群馬医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (30285192)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 腫瘍マーカー / 中皮腫 / 血管内皮細胞 / HEG1 / 腫瘍血管 |
研究開始時の研究の概要 |
がん周囲の新生血管(腫瘍血管)はがん組織にがん細胞の増殖を促す。我々は抗HEG1抗体が腫瘍血管の内皮細胞に結合することを見いだした。本研究では、血管内皮細胞におけるHEG1の性状解析と腫瘍血管で特異的に起こるHEG1の糖鎖修飾の解析を行う。本研究によって、腫瘍血管に特異的な分子標的の性状が明らかとなり、新たな血管新生阻害剤の創製に貢献する。
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研究成果の概要 |
悪性中皮腫のマーカー抗体であるSKM9-2はがん周囲に形成される腫瘍血管にも結合する。本研究により、SKM9-2が糖鎖とペプチドを同時認識するユニークな抗体であることが明らかとなり、中皮腫や腫瘍血管を標的とする新しい抗体医薬を開発するための重要な知見が得られた。また、SKM9-2のエピトープで見られたような特定の抗原の部位に特異的な糖鎖付加は、疾患や異常の発見・診断に有用であることを立証することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりSKM9-2が糖鎖とペプチドを同時認識するユニークな抗体であることが明らかとなった。研究成果は現在進行中のヒト化SKM9-2を用いた抗体治療薬開発において規制当局対応に関わる重要な知見となる。また、SKM9-2のエピトープで見られたような特定の抗原の部位に特異的な糖鎖付加は、疾患や異常の発見・診断に有用であることを立証することができ、部位特異的な糖鎖創薬という新たな医薬品開発の可能性を示すことができた。
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