研究課題/領域番号 |
19K07795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51010:基盤脳科学関連
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
正本 和人 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (60455384)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 脳循環代謝 / 神経血管連関 / 医用画像工学 / 脳微小循環 / 神経血管アンカップリング / 神経血管カップリング / 大規模画像解析 / 行動解析 / 遠隔モニター / 運動と脳機能 / 二光子顕微鏡 / 脳血流 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症は、高齢者の5人に1人が罹患する恐れのある深刻な脳の疾患である.しかし、認知症に対する根本的な治療法は未だ確立されていない.これまでの研究によって、認知症の発症および病態の増悪には、脳の血流の低下が密接に関係することが分かっている.しかし、脳の血流低下と認知症の発症との因果関係は明らかではない.そこで、本研究では認知症のモデルマウスと応募者が得意とする各種in vivo 細胞イメージングの手法を用いて認知症における脳の血流低下と認知症発症との因果関係を明らかにし、認知症に対する確度の高い予防法を確立することを目的とする.
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研究成果の概要 |
認知症は、高齢者の5人に1人が罹患する恐れのある深刻な脳の疾患である.しかし、認知症に対する根本的な治療法は未だ確立されていない.これまでの研究によって、認知症の発症および病態の増悪には、脳の血流の低下が密接に関係することが分かっている.本研究では、脳の活動時にみられる脳の血管反応性を評価し、認知症の早期発見ならびに予防法の確立につながる基盤データの取得を目的として実施した。また、実験動物を用いて脳血管反応性が低下した際の認知機能への影響を明らかにすることで、脳血管の機能的応答の障害と認知症の発症および進行との因果関係を明らかにすることを目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、脳の血管機能を評価する手法として安静時の脳血流の揺らぎに注目する手法を提案した。脳血流の揺らぎは脳の毛細血管の密度を反映する。脳の毛細血管の密度を維持するためには、脳血流を適度に維持することが重要であると考えられる。このことは、脳毛細血管血流の不全によって脳毛細血管が遅発性に脱落するという実験結果とも符合する。したがって今後は、老化の過程のみならず、発達成長における脳毛細血管ネットワークの形成度に関して将来的な認知症発症との因果関係について明らかにする必要がある。
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