研究課題/領域番号 |
19K07809
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
池田 裕美子 日本医科大学, 医学部, 講師 (10386154)
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研究分担者 |
舘野 周 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (50297917)
肥田 道彦 日本医科大学, 医学部, 准教授 (60434130)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 痛みの共感 / fMRI / tDCS / トラマドール / 機能的磁気共鳴画像法 / 経頭蓋直流電気刺激法 / 島皮質 / 側頭頭頂接合部 / 下前頭回 / 陽電子放射断層撮像法 / 神経伝達物質 |
研究開始時の研究の概要 |
共感は、他者の情動を理解する重要な社会的認知機能の1つである。近年、痛みの共感の障害が様々な疾患で現れることが報告されているが、痛みの共感の神経基盤について不明である。本研究では、痛みの共感が特定の神経伝達物質によって制御されている仮説の下で、薬理学的手法と機能的機能画像法を組み合わせ、痛みの共感に関わる脳内ネットワークおよびそのネットワークを修飾する神経伝達物質を特定する。さらに経頭蓋直流電気刺激法を用いて、特定した脳活動と痛みの共感の関連を検証する。本研究を通して、慢性疼痛や共感の障害を伴う疾患の病態解明や治療法の開発に貢献する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、薬理学的手法を使って、痛みの共感に関わる脳内ネットワークを特定することである。まず、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、健常成人を対象に痛みの共感に関わる脳活動を特定した。次に、鎮痛薬であるトラマドールを服用させ、薬理学的手法によって修飾される脳領域を特定した。プラセボと比較してトラマドールでは、痛みの認知的共感における脳活動が下頭頂小葉で減少した。さらに、経頭蓋直流電気刺激法を用いて、fMRIによって特定された脳領域の検証を行った。シャム条件と比較して左下頭頂小葉の陰極刺激条件では、痛みの認知的共感における脳活動が下頭頂小葉で減少し、トラマドールと同様の結果が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
共感は、重要な社会的認知機能の1つである。近年、痛みの共感の障害が、さまざまな精神疾患や慢性疼痛で現れることが報告され、痛みの共感の神経基盤を解明する研究が活発に行われている。これまで痛みの共感に関する神経画像研究が行われているが、痛みの共感の神経基盤について一貫した見解は得られていない。本研究では、下頭頂小葉が痛みの認知的共感の神経基盤であることが示唆された。自閉症や統合失調症では認知的共感の障害が報告されていることから、本研究の成果は、これらの疾患における病態解明や治療法の開発につながることが期待される。
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