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個体間リズム同期を指標とした社会性形成の神経基盤解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K07810
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分51020:認知脳科学関連
研究機関生理学研究所

研究代表者

戸松 彩花 (戸松彩花)  生理学研究所, システム脳科学研究領域, 特任准教授 (00415530)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード社会性 / 運動同期 / 引き込み現象 / 神経活動 / ニホンザル / 補足運動野 / 一次運動野 / 同期 / リズム / 運動 / マカクサル
研究開始時の研究の概要

本研究は、生物が「社会」を進化的に構築してきた背景であるかもしれない神経基盤を探ることを目的としています。
拍手をしたとき、はじめはばらけていた音が、知らないうちに手拍子のようにタイミングが合ってしまった経験はないでしょうか。
これは、我々の運動が自分ひとりのものではなく、周囲の人々の動きに互いに影響を受けていることを示しているのです。
このような他者との相互作用がどのような神経メカニズムで生じるのかを探ることは、相互作用の結果である「社会」の成り立ちを探ることに他なりません。

研究成果の概要

自分のリズム運動が、知らないうちに他のリズムにつられていることに気づいた経験はないだろうか。私たちには、意図せず場のリズムに引き込まれてしまう性質があり、この性質は集団や社会を形作る土台の一つになっていると考えられる。この神経機構についてはまだ不明点が多いが、その一因に、良い動物モデルがないことが挙げられる。そこで研究代表者は人と近縁な神経回路を持つニホンザルが、ヒトと類似した「引き込み」性質を示す場面を探った。その結果、ニホンザルは特に他サルとともにリズム運動を行うときに相手の運動に引き込まれ、この性質の神経メカニズムを検証する上で適切なモデルであることを見出した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、ヒトに頻繁にみられる「場のリズムに意図せずつられてしまう(自発的同期)」という現象の神経機構を探るために、ニホンザルをモデルとした研究が可能であることを示した点で意義が大きい。これまでにも同様の試みは存在したものの、論文化に至ったものは少なく、いずれも神経活動の計測には至っていない。これは、「つられる」場面を生む条件として、動物の注意を対象刺激に長時間向け、同時に刺激と関係なく運動を行わせるという、動物にとって負荷の高い状況が必要であったためと考える。本研究においてニホンザルにおける研究方法が確立したことで、今後現象の神経機構に関する解明が進むことが期待できる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 その他

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 社会的コンテキストにおけるマカクザルの運動リズム同調2021

    • 著者名/発表者名
      戸松彩花、磯田昌岐
    • 学会等名
      第44回日本神経科学大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [備考] 生理研磯田研究室HP

    • URL

      https://www.nips.ac.jp/dbd/NewSite/index-research.html#tomatsu

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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