研究課題/領域番号 |
19K07813
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
池田 佳生 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00282400)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 脊髄小脳変性症 / 脊髄小脳失調症 / グアニン四重鎖 / ポルフィリン / マイクロサテライトリピート / RNA gain-of-function / RAN translation / 培養細胞モデル |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの我々の研究において、脊髄小脳失調症36型(SCA36)における非翻訳領域GGCCTGリピート伸長変異、およびc9orf72連鎖性筋萎縮性側索硬化症/前頭側頭型認知症(c9-ALS/FTD)におけるGGGGCCリピート伸長変異を導入し、これらの疾患の病態を反映する培養細胞モデルの作成を行った。本研究においては、これらの培養細胞モデルに加えて、商業目的で購入・利用が可能な各種のマイクロサテライトリピート伸長病患者由来の線維芽細胞を対象とし、これらの疾患の病態解明および治療開発を目指して様々な検討を順次遂行していく。
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研究成果の概要 |
脊髄小脳失調症36型(SCA36)におけるGGCCTGリピート伸長変異に由来する転写物の凝集体(RNA foci)を形成し、細胞死を誘導する培養細胞モデルを用いて、伸長GGCCUGリピート転写物が形成するグアニン四重鎖(G-quadruplex:GQ)の病態への関与と候補治療化合物について検討した。GQ構造を安定化する目的で各種のポルフィリン誘導体を作用させたところ、SCA36 RNA foci形成抑制作用、細胞毒性低下作用および生存率上昇作用を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脊髄小脳失調症36型(SCA36)の病態を再現する培養細胞モデルを用いて、RNAレベルの病態に関与するGGCCTGリピート伸長変異に由来する転写物の凝集体(RNA foci)やグアニン四重鎖(G-quadruplex:GQ)の病態への関与を明らかにした。また、複数のポルフィリン誘導体の病態改善効果を明らかにした。本研究による成果はSCA36に対する治療法を開発する上での重要な基礎データになると考えられた。
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