研究課題/領域番号 |
19K07818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
内田 仁司 新潟大学, 脳研究所, 助教 (30549621)
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研究分担者 |
岡田 峰陽 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (50452272)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アトピー性皮膚炎 / 組織透明化 / エピジェネティクス / 全脳イメージング / 中枢性感作 / 痒み / イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
アトピー性皮膚炎には既存の治療薬が奏功し難いことから、新たな治療戦略の確立が強く望まれている。そこで、ヒトの病態をよく反映するモデルマウスを用いて、アトピー性皮膚炎の特徴である「痒み過敏(些細な刺激で痒みが生じる現象)」に関与する脳神経細胞を同定するとともに、その細胞に生じる神経エピジェネティクス修飾の役割を解明する。さらに、明らかにしたメカニズムを標的とした治療戦略の有用性を評価する。
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研究成果の概要 |
本研究では、アトピー性皮膚炎の特徴である痒み過敏(些細な刺激で痒みが生じる現象)に関与する脳神経細胞を同定するために必要となる、蛍光保持可能な組織透明化手法を概ね完成させることができた。さらに、痒みあるいは痛みを惹起する刺激に応答する脳神経細胞を、網羅的に同定するための実験を継続して実施した。加えて、慢性の痒みモデル動物では、中枢神経系における免疫担当細胞(ミクログリア)の活性化が生じることを、組織透明化手法を用いて明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、アトピー性皮膚炎の特徴である痒み過敏(些細な刺激で痒みが生じる現象)が生じるメカニズム解明を目的とする、学術的に意義深いものである。本研究では、組織全体を網羅的に評価することができる「組織透明化/3次元イメージング技術」を駆使・開発し、痒み時に活性化した脳神経細胞を網羅的に同定する解析を実施するとともに、慢性の痒みでは脳の免疫細胞「ミクログリア」が活性化することを見出すことができた。これらは、新たな治療戦略の開発の基礎となるものであり、社会的に意義深いものである。
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