研究課題/領域番号 |
19K07824
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山下 太郎 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (90381003)
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研究分担者 |
増田 曜章 熊本大学, 病院, 助教 (50464459)
植田 光晴 熊本大学, 病院, 教授 (60452885)
三隅 洋平 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (80625781)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アミロイド / 脳血管症 / トランスサイレチン / プロテオミクス解析 / 中枢神経症候 / プロテオミクス / 脳アミロイド血管症 / アミロイド前駆蛋白質 / アミロイド共存蛋白質 / アンギオパチー / 認知症 / 共存蛋白質 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで、遺伝性TTRアミロイドーシスにおいては、中神経症候を来すことは極めてまれと考えられてきた。しかし、Y114C型変異を有する患者では、家族性に脳アミロイド血管症による致死性脳葉型脳出血をきたすことが明らかとなってきた。 本研究では、我々がシステム化したプロテオミクス解析手段を用い、遺伝性TTR型脳アミロイド血管症のアミロイド沈着部位に存在する蛋白質の網羅的探索を実施し、脳血管へのアミロイド沈着機構と病態発現機序を探り、新たな疾患修飾療法のターゲットを探索する。
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研究成果の概要 |
我々は、プレパラート標本から、レーザーマイクロダイセクション(LMD)により関心領域を採取し、液体クロマトグラフ-タンデム型質量分析器(LC-MS/ MS)で解析する、アミロイドのプロテオミクス解析法を確立した。本研究では、我々が疾患概念を提唱した遺伝性ATTR脳アミロイド血管症患者の剖検脳からアミロイドを採取し、網羅的解析によりアミロイド前駆蛋白質と共存蛋白質のプロファイリング行い、アミロイド沈着機構を規定する因子を探索した。69例の解析を実施し、アミロイド前駆蛋白質と共存蛋白質のプロファイル解析を実施した。結果は英語論文をはじめ、国際学会、国内学会総会で発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、遺伝性TTRアミロイドーシスにおいては、末梢神経障害が主体であり、中神経症候を来すことは極めてまれと考えられてきた。しかし、我々の研究により、Y114C型変異を有する患者では、家族性に脳アミロイド血管症による致死性脳葉型脳出血をきたすことが明らかとなってきた。さらに、患者数が最多であるV30M型においても、認知機能低下など中枢神経症候がみられることが明らかとなってきた。 本研究では、我々がシステム化したプロテオミクス解析手段を用い、本症のアミロイドを網羅的に解析し、脳血管へのアミロイド沈着機構と病態発現機序を探った。この研究結果は、本症の新たな治療法の開発に大きく役立つと考えられる。
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