研究課題/領域番号 |
19K07846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
鄒 鶤 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (40450837)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / アミロイドβタンパク / アンギオテンシン変換酵素 / レニン・アンギオテンシン系 / アンギオテンシン受容体 / Aβ変換活性 / アンギオテンシンII受容体 / 温度変化 / γセクレターゼ / ApoE分泌 / プレセニリン / 知能指数 / ACE阻害薬 / アミロイド / アミロイド蓄積 |
研究開始時の研究の概要 |
アルツハイマー病(AD)では、アミロイドβ蛋白(Aβ)蓄積機構の解明が重要な課題となっている。中年期の高血圧症はADの危険因子とされているが、血圧調節に重要な役割を担っているレニン・アンギオテンシン系(RA系)とAD分子病態とのin vivoでの関連は不明である。本研究では、RA系の鍵分子とAD分子病態との関連をADモデルマウスを使用して解明し、治療標的分子を明らかにする。
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研究成果の概要 |
中年期の高血圧症はアルツハイマー病(AD)の危険因子とされているが、血圧調節に重要な役割を担っているレニン・アンギオテンシン系(RA系)とAD分子病態との関連は不明である。本研究の目的は、ACEおよびアンギオテンシン受容体のAD分子病態(特Aβ蓄積)に果たす役割、ならびに治療標的分子を明らかにする目的である。 我々は、ACEのヘテロ欠損や臨床用量のACE阻害薬がマウス脳内Aβ蓄積を増悪することを明らかにした。また、疫学調査でACE阻害薬が男性の知能指数を低下させることも明らかとなった。さらに、β2アドレナリン受容体とアンギテンシン受容体が相互結合作用してAβ産生を制御することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来高血圧の治療標的であったACEやアンギオテンシン受容体がAD分子病態に関与するという新機能を明らかにした点に独自性と新規性がある。ACE阻害薬やアンギオテンシン受容体拮抗薬が広く降圧剤として使用されていることから、レニン・アンギオテンシン系がADの発症にどう関わっているのか、そのメカニズムを含め分子・細胞・動物レベルで明らかにしておくことは極めて重要である。本研究は、今後の新規アルツハイマー病治療薬の開発においても社会的意義は大きいと思われる。
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