研究課題/領域番号 |
19K07853
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
牛田 享宏 愛知医科大学, 医学部, 教授 (60304680)
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研究分担者 |
木全 弘治 愛知医科大学, 災害医療研究センター, 名誉教授 (10022641)
太田 明伸 愛知医科大学, 医学部, 講師 (30438048)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 慢性疼痛 / 瘢痕性疼痛 / 遺伝子解析 / ノイロトロピン / 瘢痕形成 / 神経障害性疼痛 / 筋・組織再生法 / 侵害受容ニューロン |
研究開始時の研究の概要 |
事故や手術で損傷した骨格筋やその周囲組織は、瘢痕形成と同時に生ずる侵害受容ニューロンの瘢痕内伸長により、治療抵抗性の運動機能障害と慢性的な痛みを頻発する。 本研究では、①拒絶反応や腫瘍化の問題のない自己骨髄由来MSCcがES細胞由来に代用可能かを検討し、②これらの分子の発現レベルや活性の制御方法を考案することで、疼痛を引き起こさない正常な運動機能を要する筋・組織再生法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では組織損傷の治療効果を評価するために、2つのモデル動物を作成。モデル1)では、マウスの足底部瘢痕性疼痛モデルを用い、機械閾値の低下と腫脹が確認。ワクシニアウイルス接種家兎の炎症皮膚抽出液(NTP)局所投与で腫脹減少、疼痛閾値改善を観察。モデル2)では、前脛骨筋剥離モデルを使用し、NTP局所投与で同様の結果が得られた。解析ではモデル1)を用いて組織再生に関する分子機序を探求。RT-PCR法とマイクロアレー法を用いて遺伝子発現を分析し、ECM-receptor interactionなどのカスケードがNTP治療で抑制され、これが瘢痕や疼痛増悪に関与している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
瘢痕性疼痛モデル動物を用いて筋肉および周囲組織の再生に関わる細胞外環境と反応の分子機序の解明を目指した。DRGではTGF-beta signaling pathway、ECM-receptor interaction(以下ERI)とNeurotrophin signaling pathwayは瘢痕手術後に活性化されたが、NTP治療後に抑制された。また、足底瘢痕組織ではERIとCytokine-cytokine receptor interactionが活性化され、 ERIがNTP治療で抑制が見られた。NTP治療で抑制されたカスケードが瘢痕やそれによる痛みの増悪への関与が推察された。
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