研究課題/領域番号 |
19K07862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石井 正紀 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20724438)
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研究分担者 |
山口 泰弘 自治医科大学, 医学部, 教授 (60376473)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 肺気腫 / LTBP-4 / LTBP4 / 抗炎症作用 / 抗酸化作用 / エラスチン / MMP / 肺弾性収縮能 / COPD / 炎症 / 老化 / 肺 |
研究開始時の研究の概要 |
COPD は、加齢に伴い進行し高齢者に多い呼吸器疾患である。COPDの特徴的表現型である肺気腫の原因遺伝子の一つとして、Latent transforming growth factor beta binding protein 4(LTBP4)が知られているが、ヒト肺組織や肺線維芽細胞を用いた肺気腫モデルとして、喫煙暴露や遺伝子発現抑制によるLTBP4の発現低下が、肺にどのような影響を与えるかはこれまで検討が行われていないため、本研究では、肺におけるLTBP4の抗炎症・抗老化効果を中心に検証する予定である。
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研究成果の概要 |
加齢に伴う弾性線維の減少や変性は、皮膚の弾力低下や、肺気腫や動脈中膜硬化などの直接原因となる。特に、LTBP-4のノックアウトマウスの肺では、肺気腫の表現型を呈することがすでに知られている。本実験では、ヒト肺線維芽細胞(L299)を使用しsiRNAを用いたLTBP-4発現制御により、LTBP-4とelastinとの相互作用やLTBP-4における抗炎症・組織保護効果の検証したところ、siRNAでは、エラスチンは低下し、MMP-1、MMP-2、TIMP-1の増加を認めた。プロテオーム解析では、siLTBPにおいてGSTM3、SODの低下を認め、LTBP4における抗酸化作用との関連も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LTBP-4はelastinによる肺弾性線維形成や肺弾性収縮力の維持に必要であるほか、ミトコンドリア機能保持を介した抗炎症・抗酸化効果、抗老化の役割を担い、肺気腫進展予防も含めた肺組織再生の上で、重要な因子である可能性が示唆された。
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