研究課題/領域番号 |
19K07863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
瀧澤 淳 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70463990)
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研究分担者 |
曽根 博仁 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30312846)
大島 孝一 久留米大学, 医学部, 教授 (50203766)
河本 啓介 久留米大学, 医学部, 助教 (60791481)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | CLL / CLLRSG-01 / CLL-like LPD / LEF1 / IGHV |
研究開始時の研究の概要 |
本邦で希少疾患である慢性リンパ性白血病(CLL)の簡便かつ確実な診断法を確立する。これまで蓄積した本邦の症例データを用いて形態とフローサイトメトリー解析、免疫組織化学を用いた新しい方法を2019年度に確立する。 本邦CLLと欧米CLLにおけるゲノム異常を比較し、本邦CLLの特徴を明らかにするとともに何故本邦でCLL発症が少ないかという原因を突き止め、将来の新規治療法の開発に結びつけたい。
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研究実績の概要 |
慢性リンパ性白血病(CLL)は西欧諸国で最も頻度の高い成人白血病であるが、本邦を含めた東アジアでは極めて希少な疾患で、その理由は不明のままである。その原因を解明するために本邦CLLの本態を明確にすることが本研究の目的である。2020年3月まで行ってきた国内前方視登録研究(CLLRSG-01)の登録症例を対象にして研究を行っている。 登録症例に対してフローサイトメトリー(FCM)解析により免疫表現形を解析したが、免疫表現形が典型的(CD5陽性かつCD23陽性のB細胞腫瘍)なCLLと非典型的なCLL-like LPDに分類し、免疫組織化学(IHC)を用いてLEF1発現を検討した。Matutes score 4または5のCLL27例は全例LEF1陽性であったが、score 3のCLLは33例中LEF1陽性は20例(61%)のみで1/3以上がLEF1陰性であることが判明した。CLL-like LPDは21例中8例(38%)がLEF1陽性であり、これらが本当にCLLと異なる疾患であるか更なる検討が必要と考えられた。この検討結果は2019年9月に行われたinternational workshop on CLL (iwCLL2019)に採用され発表を行った。 さらにCLL-like LPDの本態を明らかにするために濾胞辺縁帯B細胞に特徴的な分子と考えられるIRTA1とMNDAの発現についてIHCで検討を行った。陽性コントロールとして用いた濾胞辺縁帯B細胞由来リンパ腫(節性濾胞辺縁帯リンパ腫:NMZL、脾辺縁帯リンパ腫:SMZL、節外性脾辺縁帯MALT型リンパ腫)に発現が認められIHCが機能することが確認され、染色結果を集計している。現在、新潟大学で診断した新規症例を追加して、FISH解析による染色体異常や免疫グロブリン重鎖可変領域(IGHV)の体細胞突然変異(SHM)の有無を含め臨床的および細胞遺伝学的解析結果との比較検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当科で診断した新規症例を追加して多数例による解析を進めているが、COVID-19の影響もあり新規症例の集積が予定通り進んでいなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年に入りCOVID-19が収束傾向にあるためか新規症例の蓄積が進みつつある。CLLおよびCLL-like LPD症例における免疫組織化学によるIRTA1とMNDA発現解析を終了し、結果をまとめる。またFISH解析による染色体異常や解析済みの遺伝子 変異結果について比較検討を行う。それらの結果を踏まえて網羅的遺伝子解析へ結びつける。
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