研究課題/領域番号 |
19K07864
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
石丸 和宏 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (70595446)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 肺線維症 / スフィンゴ脂質代謝 / 老年医学 / 間質性肺炎 |
研究開始時の研究の概要 |
年齢と共に、肺の機能は少しずつ低下し息切れなどの原因となります。その中でも間質性肺炎・肺線維症という病態は指定難病であり、これに陥ると肺の機能は急激に悪くなり機能を回復あるいは維持する事が難しいと言われています。しかし、病院で使用できる特効薬は殆ど無く、新しい薬の開発が必要だと考えられています。 新しい薬の鍵は、「間質性肺炎・肺線維症という病気がなぜ起こるのか?」という疑問を探ると見えてきます。今回私達は「スフィンゴ脂質代謝」という体のしくみが、この病気を良くしたり悪くしたりする原因の一つである可能性を、動物実験で確認しました。この研究はそのしくみをより詳細に調べるための研究です。
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研究成果の概要 |
加齢による肺機能の低下とは異なる間質性肺炎・肺線維症という指定難病があり、特効薬が殆ど無く新薬開発が必要と考えられています。新薬開発の鍵は、「間質性肺炎・肺線維症がなぜ起こるのか?」という病態生理を解明することですが、原因不明な症例が多く見受けられて来ました。今回「スフィンゴ脂質代謝」という生体システムの中でS1P2受容体が肺線維症の病態に関与する可能性を見出しましたが、このS1P2を介する肺線維症病態形成機序は、肺の構成細胞間での複雑な相互作用により制御されている可能性が示唆されました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果はスフィンゴ脂質代謝、特に生理活性因子S1Pとその受容体サブタイプという斬新な観点から見いだされた、原因不明(特発性)あるいは薬剤により誘導される肺線維症・間質性肺炎の病態機序解明の糸口と考えられ、肺機能を健全に保ち長寿社会を支える可能性を秘めた画期的な治療薬開発に繋がる重要な情報基盤となる。
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