研究課題/領域番号 |
19K07878
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
井平 勝 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (10290165)
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研究分担者 |
東本 祐紀 藤田医科大学, 医療科学部, 講師 (20569701)
吉川 哲史 藤田医科大学, 医学部, 教授 (80288472)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Syndromic test / LAMP / real time PCR / HSV-1 / HSV-2 / VZV / HHV-6 / multiplex LAMP / 中枢神経疾患 / ポリジメチルシロキサン / マイクロ流路チップ / Syndromatic LAMP / Point of Care testing / Syndromic testing panel |
研究開始時の研究の概要 |
LAMP法は、栄研化学が開発した迅速簡易な核酸等温増幅法である。臨床現場におけるPOCTとして非常に有用性が高い。我々の研究室ではLAMP法によるヘルペスウイルス感染症診断法開発に取り組み、9種類全てのヘルペスウイルスのLAMP法を開発した。本研究ではこれまでに当研究室が蓄積してきたLAMP法の研究成果を基盤とし、世界的な潮流となっているsyndromic testingにマッチした中枢神経感染症診断パネルシステム開発を目指しており、その独自性、有用性は極めて高い。
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研究成果の概要 |
LAMP法は、簡易な機器構造であり、システム小型化や検査多重化を可能とするMicro流体chipの組み合わせは、複数標的を検査する症候別検査に適する。脳炎、脳症を疑った髄液のLAMP法とreal-time PCR法の比較では、HHV-6、VZVにおいて結果は一致したが、HSV-1、HSV-2では不一致検体があった。皮膚水泡疾患を対象とした場合、両者の結果は一致した。Micro流体chip LAMP法では、Real-time PCRを基準とすると,Micro流体LAMPの感度は、HSV-1: 90%,HSV-2:100%,VZV:100%であり,特異性は96%,100%,100%と優れていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染症領域では、症状に基づき複数病原を同時に検査するsyndromic testingが行われPCRを基礎としている。本邦で開発されたLAMP法は、迅速性・簡便性・コストのアドバンテージがあり、LAMP法を基礎とするsyndromic testing構築の意義は大きい。本研究は、脳炎・脳症を対象とした場合、一部が不完全でありさらに検討を必要とするが、皮膚ぬぐい液による水疱性疾患識別のためのMicro流体LAMPについてはreal-timePCRと比較しても十分な感度を確認した。
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