研究課題/領域番号 |
19K07902
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
大江 瑞恵 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (10247661)
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研究分担者 |
稲垣 秀人 藤田医科大学, 医科学研究センター, 講師 (70308849)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 過剰マーカー染色体 / 遺伝子発現 / 発症メカニズム / 発生メカニズム / 表現型 / ゲノム編集 |
研究開始時の研究の概要 |
過剰マーカー染色体は、初期発生過程での新生発生や染色体転座保因者の配偶子不分離により生じる比較的発生頻度が高い染色体異常である。先天性疾患のエマヌエル症候群もその一つで、患者間で共通した染色体過剰領域を持つものの症状の個人差が大きい。原因遺伝子や症状の違いを解明する研究は、さまざまな要因から困難であった。本研究では近年のゲノム編集技術を活用し、トランスクリプトーム解析等の遺伝子発現プロファイリングを実施することを計画した。それにより、本疾患の病態の解明の基礎づくりをし、他の過剰マーカー染色体のような隣接遺伝子症候群のメカニズム解明への応用を目指す。
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研究実績の概要 |
小型の過剰染色体である過剰マーカー染色体は、比較的発生頻度が高い染色体異常である。生殖細胞形成過程や発生過程での新生発生あるいは染色体転座保因者の生殖細胞の減数分裂時の染色体不分離により生じる。従来、過剰染色体は多数の遺伝子を含有し、患者間の遺伝的背景が一致しないために、発症メカニズムの研究は困難であった。本研究では、患者間で過剰遺伝子領域が一致し、その領域が比較的狭いエマヌエル症候群を主な対象にし、症状に関連する遺伝子群の解明を目指している。 本年度は、入手した過剰マーカー染色体を保有する患者や染色体転座保因者の細胞を使って、iPS細胞の作成を試みた。その結果、それぞれの細胞株より複数のiPS細胞クローンを得ることができた。さらに、iPS細胞の神経系細胞などへの分化誘導法の検討を行い次年度の解析の足掛かりとなる作業を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
複数の患者や染色体転座保因者の細胞からiPS細胞の作成をするのに時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
さらに、細胞種や患者検体の数を増やし、次世代シーケンサーを用いた遺伝子発現プロファィリング解析を進行させる。
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