研究課題/領域番号 |
19K07923
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
|
研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
海老原 孝枝 杏林大学, 医学部, 准教授 (30396478)
|
研究分担者 |
神崎 恒一 杏林大学, 医学部, 教授 (80272540)
永井 久美子 杏林大学, 医学部, その他 (60398592)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | DPP-IV阻害剤 / 肺炎 / 誤嚥性肺炎 / 嚥下反射 / 咳反射感受性 / サブスタンスP / 高齢者肺炎 / 上気道防御反射 / DPP-IV / 細胞性免疫 / DPP-IV / 高齢者免疫 |
研究開始時の研究の概要 |
DPP (Dipeptidyl Peptidase)-IV(酵素活性は、DPP-IV阻害薬はCD26のT細胞活性化を減弱させる可能性があり、分子メカニズムを考慮すると,DPP-IV阻害剤が肺炎発症のリスクを増加させる可能性がある。一方、DPP-IVは、誤嚥性肺炎発症の重要なkey物質であるサブスタンスP変性を不活性化する。したがって、DPP-IV阻害剤は、肺炎発症リスクを低下させる可能性がある。更に、糖尿病は、認知・身体機能、フレイル・サルコペニア等、重要な肺炎発症修飾因子である。以上から、糖尿病発症高齢者の肺炎発症に対するDPP-IV阻害剤の攻罪を、誤嚥性肺炎責任要因と細胞性免疫の観点から、横断・縦断コホート研究を行い調査する。
|
研究実績の概要 |
DPP-IVは,Adenosine deaminase complexing protein 2は血管内皮細胞、Tリンパ球(特に、ヘルパー細胞)にも発現がよく見られる。DPP-IVは,細胞マトリックス接着,T細胞活性化における共刺激,Adenosine deaminase結合,内皮細胞のコラーゲンマトリックスへの移動および侵入およびヒト免疫不全ウイルス、タンパク質との相互作用などの多様な機能に関与する。また,DPP-IVは,グルカゴン様ペプチド(GLP-1:glucagon-like peptide-1)やグルコース依存性インスリン分泌性ペプチド(GIP:glucagon-like peptide-1)などのインクレチンホルモンを分解する。したがって、DPP-IV阻害物質は、これらのインクレチンホルモン不活性化を防止し、また、T細胞活性化を減弱させる可能性がある。我々は、同意書を取得した肺炎罹患あるいは非肺炎そのほかの入院高齢者(86.85歳)、MMSE 15.34点、Barthel Index 39.19点のGLP-I、GIP、血清サブスタンスP濃度を調査した。非肺炎罹患高齢者と比較し、肺炎罹患高齢患者の血清サブスタンスPおよび入院時の末梢リンパ球数は低値である一方、グルカゴン様ペプチドやグルコース依存性インスリン分泌性ペプチドのインクレチンホルモン値は高かった。
|