研究課題/領域番号 |
19K07940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
平田 信太郎 広島大学, 病院(医), 教授 (90525461)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 関節リウマチ / バイオマーカー / 治癒 / 寛解 |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチの病態の把握には触診による関節所見および画像(特に関節超音波)による滑膜炎の評価が広く用いられているが、炎症性マーカーとして用いられるCRP、赤血球沈降速度は特異性が低く、客観的に用いられる血清マーカーが強く望まれている。本研究の研究代表者は一貫してRAの寛解導入と休薬、および、RAの病態ならびに予後を予測するバイオマーカーに関する研究を継続的に行ってきており、本研究は病態把握のみならず、Cureを目指すバイオマーカーを探索する点において、免疫学的異常とその是正に挑むものであり、疾患の理解にインパクトを与える研究成果が得られることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究ではRAのCureを目指すバイオマーカー探索を目的とし、早期RAレジストリでのバイオマーカー探索、破骨細胞分化調節機序の解析、の2段階で研究を進めた。レジストリは全204例を観察完了し、うち初期32例においてでIL-4とIP10が治療反応性の指標、RANTESが予後予測因子と示された。基礎研究ではCXCL10によるCTLA-4-Igの作用への影響、TGFβ1の破骨細胞分化制御、activin AおよびCXCL10制御への関与を示し、TGFβ1が治療標的と、CXCL10が新規マーカーと期待された。しかし検証段階でLPS混入の影響が判明し、Re-LPSを用いた新たな除去手法の開発に繋がった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではCureを目指したバイオマーカーの探索に、臨床的・トランスレーショナル研究と基礎研究の両面からアプローチした。CXCL10のバイオマーカーとしての有用性および測定系におけるLPS除去の重要性が示されるとともに、新たな治療ターゲットとしてのTGFβ1の可能性が示唆された。また副次的成果としてRe-LPSによるLPSコンタミネーションの新たな解決法開発に繋がった。
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