研究課題/領域番号 |
19K07945
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
皿谷 健 杏林大学, 医学部, 准教授 (40549185)
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研究分担者 |
田坂 定智 弘前大学, 医学研究科, 教授 (70276244)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 遠隔システム / 肺音 / 聴診 / 呼吸音 / クラウド / 遠隔医療 / 呼吸音データ / COVID-19 / 遠隔医療システム / 電子聴診器 / クラウドシステム / 在宅医療 / 聴診音源 / 在宅訪問診療 / 無線聴診器 / クラウド化 / 自動解析システム |
研究開始時の研究の概要 |
呼吸音データの施設間での共有を図り、病診連携における有用性を検討する。呼吸音の音声ファイルをクラウドを介して医療機関の間で共有し、呼吸音の録音手技および評価の統一に向けた基礎的データを収集する。専門医、非専門医、看護師を対象として診断の一致率を検討する。これと並行して、同一患者で経時的に呼吸音データを記録・解析することにより、治療介入や病勢の悪化による聴診所見の変化が検出可能か検討する。
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研究成果の概要 |
録音機能と無線による音源転送機能のある改良型聴診器を開発し、より多くの聴診音源をクラウド化することで、聴診音のリアルタイムの共有と録音が可能となった。呼吸音の音声ファイルをクラウドを介して医療機関の間で共有し、呼吸音の録音手技および評価の統一に向けた肺音データを構築した。肺音/呼吸音の録音はコロナ禍の陰圧個室でも可能であったが、ノイズ混入の課題が残った。しかしながら、COVID-19肺炎症例においても肺炎の治癒過程において副雑音の時相の変化があることを解析しえた。我々の在宅医療ー機関病院間での遠隔診療の普及に役立つシステムであることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
患者のマネージメントにおいて、診療所ー在宅患者、診療所ー基幹病院との患者の呼吸状態の把握に寄与する新たな遠隔医療システムを開発した。本システムを通じて、在宅医療の現場ででも、新たな聴診器を使用しリアルタイム に呼吸音データの共有が可能であることを確認し(例:東京―埼玉明間など)、将来的には患者の迅速な対応へと繋がる副雑音の早期発見や臨床経過の予測に使用できる可能性を示した。
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