研究課題/領域番号 |
19K07956
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
清水 潤 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (40260492)
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研究分担者 |
久保田 暁 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (30771589)
石浦 浩之 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40632849)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント分子 / マクロファージ / 筋炎 / 発現解析 / 封入体筋炎 / 多発筋炎 / 免疫チェックポイント / PD-1 / PD-L1 / RNA-シークエンス解析 / irAE / 重症筋無力症 / 炎症性筋疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬投与後筋炎、筋無力症合併筋炎、多発筋炎・封入体筋炎、癌合併筋炎を含む、研究者の保有する炎症性筋疾患の生検筋資料を用い、免疫組織化学、発現解析の手法を用い組織免疫プロファイルを明らかにし、免疫チェックポイントpathwayの変化が特徴的である症例群を区別化、その臨床病理像を明らかにする。さらに、病態に関与するkey moleculeの同定、臨床病理像と免疫チェックポイント分子のpolymorphismとの関係を解析し、ICIsでの増悪リスクの予測、特異的な治療法の探索をめざす。
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研究成果の概要 |
免疫チェックポイント阻害薬の副作用としての筋炎(irAE筋炎)の臨床像と病理像の特徴を12例の症例を解析し、免疫チェックポイント分子とマクロファージの役割を明らかにした。また、irAE筋炎と類似の病理像が慢性移植片対宿主病(GvHD)に伴う筋炎でも存在することを示し、慢性GvHD筋炎でも免疫チェックポイントの異常が関与していることも明らかにした。免疫チェックポイントの変化を示す封入体筋炎と多発筋炎の生検筋のmRNA発現解析をおこない、カドヘリン1(CDH1)が多発筋炎と異なり治療抵抗性である封入体筋炎に特異的に発現していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント阻害薬の副作用としての筋炎(irAE筋炎)の筋で炎症の局所に高度のマクロファージ浸潤を認め免疫チェックポイント分子がリンパ球と筋線維に発現していることを明らかにした。本知見はirAE筋炎の病態解明へつながる。多様性のある筋炎分類の観点からは、慢性移植片対宿主病(GvHD)に伴う筋炎でも免疫チェックポイントの異常が関与する可能性があることを明らかにした。また、難治性の封入体筋炎では治療可能な多発筋炎と比較し、筋組織でカドヘリン1(CDH1)が特異的に発現していることを明らかにした。本知見は封入体筋炎の病態解明から治療につながる可能性がある。
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