研究課題/領域番号 |
19K07958
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
坂井 健二 金沢大学, 附属病院, 講師 (00572306)
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研究分担者 |
濱口 毅 金沢大学, 医学系, 准教授 (70452109)
山田 正仁 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (80191336)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 脳神経内科 / 神経病理 / 脳血管障害 / 炎症 / アミロイド / 脳アミロイドアンギオパチー関連炎症 / 動物モデル / 脳脊髄液バイオマーカー / 病理 / 脳間質液 / マウスモデル / アミロイドβ蛋白 |
研究開始時の研究の概要 |
脳アミロイドアンギオパチー(CAA)は脳や髄膜の血管にアミロイドが沈着して生じる疾患で、沈着したAβに対する免疫反応によって炎症・血管炎(CAA関連炎症)を引き起こすことがある。CAA関連炎症には脳脊髄液に認められる抗Aβ抗体が関連していると考えられているが、脳脊髄液に含まれている抗Aβ抗体によるCAA関連炎症発症のメカニズムは不明である。本研究ではCAA関連炎症の症例から採取した脳脊髄液を凍結乾燥して濃縮し、アルツハイマー病モデルマウスに投与することでCAA関連炎症のモデルマウス作成を試みる。作成した動物モデルを病理学的に解析し、抗Aβ抗体によるCAA関連炎症発症の病態を明らかにする。
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研究成果の概要 |
脳アミロイドアンギオパチー(CAA)関連炎症の脳脊髄液について、15症例の検体を収集し、ELISAを用いた抗Aβ抗体測定系の確立を行った。アルツハイマー病マウスモデルについて、APP (NL-G-F/NL-G-F) では脳血管へのAβ沈着は軽度であったため、別の動物モデルであるR1.40マウスの繁殖を行った。 CAA関連炎症とCAA症例の脳脊髄液や脳病理標本を解析し、CAA関連炎症の治療後では脳脊髄液中のAβ40やAβ42が治療前と比較して低下することを見出した。また、CAA関連炎症の急性期では、血管壁の一部にのみAβ沈着が見られる血管が増加することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳アミロイドアンギオパチー(CAA)関連炎症はステロイドや免疫抑制薬の投与で改善が見込める病態であるが、疾患特異的な治療法は確立されていない。治療法開発のためには動物モデルの確立とそれを用いた病態の詳細な解明が重要である。現時点ではCAA関連炎症マウスモデルの確立には至っていないが、研究継続に必要なCAA関連炎症症例の脳脊髄液を収集できており、今後も研究を継続する。 CAA関連炎症の脳脊髄液や病理標本の解析研究で、脳脊髄液のAβ40やAβ42の測定がCAA関連炎症における診断や治療マーカーとなりうることを明らかにした。
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