研究課題/領域番号 |
19K07966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
園生 雅弘 帝京大学, 医療技術学部, 教授 (40231386)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 筋萎縮性側索硬化症 / 選択的筋障害 / 徒手筋力テスト / 反復神経刺激試験 / 針筋電図 / 僧帽筋 / 診断基準 / 表面筋電図 / 遠隔電場電位 / 体性感覚誘発電位 / 神経反復刺激試験 |
研究開始時の研究の概要 |
筋萎縮性側索硬化症(ALS)においては、近年新しい治療薬の治験が盛んに行われていますが、既存の診断基準では早期の感度が低く、治験に入れないケースがあることが問題となっています。本研究では、研究代表者がこれまでALSでの感度の高いことを見出した、神経反復刺激試験・針筋電図などの電気生理学的検査におけるいくつかのパラメータを組み合わせて、発症早期から感度・特異度の高い診断基準を創設することを目指します。
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研究成果の概要 |
研究期間内に以下の研究成果を得た。1) ALSの選択的筋障害として、split finger, weak shoulder, arm sparingの3つの新しい徴候を見出した。これらは既報告の徴候よりも高い感度特異度を示した。2) 僧帽筋・三角筋の反復神経刺激試験(RNS)と僧帽筋針筋電図を総合した、感度特異度の高いALSの新たな電気生理学的診断パラメータを提唱した。僧帽筋RNSでの漸減現象はALSに高い特異度を示し、上肢発症例で以上3つがすべて陰性であることはnon-ALSに高い特異度を示した。3) その他ALSの電気生理学的診断に関連する種々の関連研究を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で見出されたALSの臨床的・電気生理学的徴候はいずれもこれまで報告されていないもので、かつ感度ないし特異度が非常に高いものが含まれることが特徴的である。これらを広く世に知らしめることによって、ALSの早期診断、早期の他疾患、とりわけ頸椎症などの脊椎疾患との鑑別が可能となり、早期の治療導入、意思決定の援助、不要な手術の回避(脊椎手術はALSの進行を促進することが示されている)に役立つことが期待される。
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