研究課題/領域番号 |
19K07969
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
道勇 学 愛知医科大学, 医学部, 教授 (90293703)
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研究分担者 |
岡田 洋平 愛知医科大学, 加齢医科学研究所, 教授 (30383714)
伊藤 卓治 愛知医科大学, 加齢医科学研究所, 助教 (30794151)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 疾患iPS細胞 / iPS細胞 / 骨格筋 / トランスクリプトーム / 球脊髄性筋萎縮症 |
研究開始時の研究の概要 |
球脊髄性筋萎縮症(SBMA)は、30-50歳代の男性に発症する緩徐進行性の下位運動ニューロン変性疾患である。従来は運動ニューロンに着目した解析がほとんどであったが、近年、骨格筋そのもの、あるいは骨格筋による運動ニューロンへの非細胞自律的な病態が示唆されている。しかし、その存在を直接的に示した報告はなく、またその詳細な分子機序は未解明である。本研究では、SBMA疾患iPS細胞由来骨格筋における病態変化と、その背景にある分子メカニズムを解明する。また、この骨格筋病態が運動ニューロンに及ぼす影響をiPS細胞による神経・筋共培養システムを用いて明らかにする。
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研究実績の概要 |
(1)ヒトiPS細胞由来骨格筋の成熟促進法の確立:様々な因子を添加することにより、より高効率に成熟した骨格筋を作成することに成功したため、今後の病態解析への応用が期待される。 (2)SBMA患者iPS細胞から骨格筋への分化誘導:SBMA疾患iPS細胞8株、および健常者iPS細胞5株から誘導した骨格筋において、細胞死、成熟度などについての評価をした結果、一部の病態の再現に成功した。 (3)疾患iPS由来骨格筋における病態関連因子の探索:トランスクリプトーム解析の結果、患者の骨格筋において変動を示す、複数の病態関連分子を同定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
SBMA患者iPS細胞由来骨格筋において、一部の病態の再現に成功した。また、トランスクリプトーム解析による病態関連分子の探索では、患者で変動を示す複数の病態関連分子を同定しており、おおよそ当初の計画通りに進捗していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
骨格筋病態関連分子の機能解析:変化がみられた分子(遺伝子)について、患者または健常者iPS細胞由来骨格筋への強制発現やノックダウンを行い、表現型の再現やレスキューを解析する。また、候補分子に対してその下流シグナルの解析、阻害剤等を用いた解析へと進める。
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