研究課題/領域番号 |
19K07980
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
平野 照之 杏林大学, 医学部, 教授 (50346996)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 脳梗塞 / 急性期治療 / 血栓回収療法 / ミスマッチ / 虚血コア / 再灌流療法 / 血行再建療法 / 脳梗塞画像診断 / 急性血行再建療法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、日本の医療事情に即した実践的な虚血コア判定法を作成することである。重症度と虚血コアサイズのミスマッチを示す用語である Clinical-Core Mismatch(CCM) を深化させ、脳の機能局在と臨床症状にも配慮した Clinical symptom - Core location Mismatch(Cs-Cl M)という概念の確立と普及を目指す。
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研究実績の概要 |
コロナ禍での診療制限、これに伴う患者数減少により解析対象となる症例数は 2019年 50例、2020年 57例、2021年 27例、2022年 36例と推移している。CT灌流画像による虚血コアサイズの測定システムは安定して運用できている。2022年末より患者数の回復傾向がみられており、2023年中に目標例数を得て、最終解析に進める。 【代表症例1】73歳女性。心原性脳塞栓症による左M1閉塞。発症8時間50分。右片麻痺、失語、NIHSS 19。左C, Lに虚血コア 25mLあるも皮質領域(言語中枢)に虚血巣なし。機械的血栓回収によりTICI 3再開通を得て、NIHSS 8。右片麻痺は後遺するも失語は消失した。 【代表症例2】63歳男性。心原性脳塞栓症による左M1閉塞。発症7時間10分。右片麻痺、失語、NIHSS 16。左M1, 4, Iに虚血コア 47mLあり、M5にはペナンブラとコアが混在していた。機械的血栓回収によりTICI 3再開通を得て、NIHSS 6。失語は後遺するも右麻痺は消失した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
感染蔓延により十分な新規解析対象が得られなかった。2023年に入り患者数は回復の兆しがあり、研究を進める。
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今後の研究の推進方策 |
ゴースト虚血コア現象の要因と解析指針を定め、さらに1年間の延長期間内に母集団を200例超まで確保する。
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