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マクロファージとヒトiPSニューロン共培養系による統合失調症・ASD病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K08025
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

鳥塚 通弘  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20588529)

研究分担者 芳野 浩樹  奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (10347560)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードヒトiPS細胞 / マクロファージ / ASD / 統合失調症 / hiPS細胞
研究開始時の研究の概要

統合失調症と自閉症スペクトラム障害(Autism Spectrum Disorder; 以下ASD)の病因・病態は未解明であるが、病因として共通する遺伝負因が指摘され、病態仮説としても両者ともにシナプス仮説が提唱されている。しかし、シナプス異常の方向性は一致していないと考えられている。加えて、免疫系の関与が注目されていることから、両疾患において免疫系の細胞がシナプス形成に与える影響を調べることは有意義である。脳内の免疫細胞であるマイクログリアと同様の機能を持つマクロファージを用いて、ヒトiPS細胞由来ニューロンに与える影響を解析することで、両疾患の病態解明、診断マーカーや治療薬の検索を行う。

研究成果の概要

統合失調症と自閉スペクトラム症(ASD)の病態仮説にシナプス仮説が提唱され、両疾患に免疫系の関与が注目されていることから、免疫細胞がシナプス形成に与える影響を調べることで病態解明につながるのではないかと考えた。免疫細胞として我々のグループでASDの重症度とサイトカイン発現に相関を認めた末梢のマクロファージを用い、ヒトiPS細胞由来神経細胞と共培養して調べた。結果はASD者のM1/M2いずれのマクロファージも、健常対象者と比較して強い影響を神経細胞にもたらした。この分子病態を解明することで疾患の病態解明に近づき、またこれを指標とした薬剤スクリーニングにつなげたい。

研究成果の学術的意義や社会的意義

マクロファージは貪食能を有するのみならず、サイトカインや栄養因子を分泌する機能を持ち、マイクログリアと同様に神経細胞・グリア細胞の増殖・生存やシナプス形成に関わることがわかってきている。患者生体脳からマイクログリアを得ることはほぼ不可能であるため、簡便に採取可能な末梢マクロファージを中心に解析しバイオマーカーとなりうる指標を見出すことで、安価に多数のサンプルを解析し病態解明と創薬の可能性に踏み込める点に本研究の意義がある。実際にASD群での違いが見いだせたことは有意義である。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] ヒト細胞リソースを用いた精神疾患研究2021

    • 著者名/発表者名
      鳥塚通弘
    • 学会等名
      第42回日本生物学的精神医学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] ヒト細胞リソースを用いた精神疾患研究2020

    • 著者名/発表者名
      鳥塚通弘
    • 学会等名
      NPBPPP2020合同年会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 精神科医が実践する ウェットな精神医学研究アプローチ2020

    • 著者名/発表者名
      鳥塚通弘
    • 学会等名
      NPBPPP2020合同年会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] ヒト細胞リソースを用いた精神疾患研究2019

    • 著者名/発表者名
      鳥塚通弘
    • 学会等名
      第41回日本生物学的精神医学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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