研究課題
基盤研究(C)
これまでにナルコレプシーの確定診断を目的として、日本国内とアジアから検体が送られて来ており、その中には症候性の過眠症の症例も多く含まれており、視床下部障害による症候性過眠症の疾患概念を構築できた。特に抗AQP4抗体による症候性過眠症は特徴的な病態であった。抗NMDAR抗体による精神症状に関しても、自己抗体により、精神症状が惹起されることは大きな驚きであった。症例の蓄積を重ねて、精神症状のみの症例においても、160例中6例の抗体陽性例を見いだしている。認知症に関しては、200検体以上の髄液でのオレキシン測定を行い、うち約100例では、Aβとtauの測定も実施している。
ナルコレプシー(NA)の病態を探る目的のため症候性の過眠症の症例においてもオレキシン値の測定を続けている。頻度が高いのはAQP4抗体とMOG抗体による視神経脊髄炎(NMO)である。140例の脱髄性疾患の症例が集まり、多発性硬化症(MS)60例、NMO80例である。うちAQP4抗体陽性が72例、MOG陽性が8例であった。抗NMDAR抗体による精神症状に関しても、自己抗体により、精神症状が惹起されることは大きな発見であり、1年間での有病率の検討を行ったが200例の入院に1例の陽性例の割合であった。精神科での有病率の報告はこれまでになされておらず、臨床データを継続して集めている。
ナルコレプシー(NA)はオレキシン神経の脱落で発症することが明らかとなり、免疫機序が働いていることは間違いないが、その機序は明らかでは無い。病態を探る目的のため症候性と考えられる過眠症の症例においてもオレキシン値の測定を続けている。頻度が高いのはAQP4抗体とMOG抗体による視神経脊髄炎(NMO)が筆頭である。原疾患の治療により過眠症も改善する場合が多い。Ma2抗体による 症例も存在する。NAの治療中に NMDAR脳炎を発症する症例は散見される。両疾患の共通の基盤にはBBBの脆弱性があるのではと想定してい る。NMDAR抗体の検討では、精神科の入院患者では0.5%程度の陽性率であった。
すべて 2022 2021 2020 2019
すべて 雑誌論文 (28件) (うち国際共著 2件、 査読あり 25件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件)
Internal Medicine
巻: 61 号: 19 ページ: 2951-2955
10.2169/internalmedicine.8465-21
npj Genomic Medicine
巻: 7 号: 1 ページ: 29-29
10.1038/s41525-022-00298-w
Pediatrics International
巻: 64 号: 1
10.1111/ped.15103
Journal of Sleep Research
巻: - 号: 5 ページ: 1-11
10.1111/jsr.13556
Chronobiology International
巻: 39 号: 5 ページ: 690-703
10.1080/07420528.2022.2028801
Psychopharmacology (Berl)
巻: 239 号: 2 ページ: 525-531
10.1007/s00213-021-06036-x
Psychiatry and Clinical Neurosciences
巻: 76 号: 2 ページ: 62-63
10.1111/pcn.13317
巻: 75 号: 10 ページ: 320-322
10.1111/pcn.13290
Neuropsychopharmacology Reports
巻: 41 号: 2 ページ: 192-198
10.1002/npr2.12169
Proceedings of the National Academy of Sciences
巻: 118 号: 12 ページ: 1-8
10.1073/pnas.2005753118
Sleep
巻: 44 号: 8
10.1093/sleep/zsab043
Clin Neuropharmacol.
巻: in press 号: 3 ページ: 000-000
10.1097/wnf.0000000000000443
Journal of Molecular Neuroscience
巻: 1 号: 9 ページ: 1-1
10.1007/s12031-020-01784-5
Sleep and Biological Rhythms
巻: 19 号: 2 ページ: 137-143
10.1007/s41105-020-00298-2
40022527852
巻: 59 号: 4 ページ: 577-579
10.2169/internalmedicine.2947-19
130007798428
Psychogeriatrics
巻: 21 号: 1 ページ: 128-130
10.1111/psyg.12618
Journal for ImmunoTherapy of Cancer
巻: 8 号: 2 ページ: e001164-e001164
10.1136/jitc-2020-001164
Orphanet Journal of Rare Diseases
巻: 15 号: 1 ページ: 67-89
10.1186/s13023-020-01531-4
巻: 40 号: 1 ページ: 10-15
10.1002/npr2.12096
Clinical Psychopharmacology and Neuroscience
巻: 18 号: 1 ページ: 167-169
10.9758/cpn.2020.18.1.167
Journal of Alzheimer's Disease
巻: 73 号: 1 ページ: 117-123
10.3233/jad-190958
Eur Neuropsychopharmacol.
巻: 29(9) 号: 9 ページ: 1041-1050
10.1016/j.euroneuro.2019.07.137
BMC Neurology
巻: 19 号: 1 ページ: 182-182
10.1186/s12883-019-1414-3
Journal of Clinical Neuroscience
巻: 66 ページ: 271-272
10.1016/j.jocn.2019.05.043
Mult Scler Relat Disord.
巻: 28 ページ: 165-166
10.1016/j.jocn.2019.03.066
睡眠医療
巻: 13巻4号 ページ: 399-403
臨床スポーツ医学
巻: 36巻7号 ページ: 778-782
臨床精神医学
巻: 48巻1号 ページ: 11-16