研究課題/領域番号 |
19K08038
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
武井 雄一 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (30455985)
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研究分担者 |
福田 正人 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (20221533)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 統合失調症 / MEG / 安静時 / 脳機能ネットワーク / グラフ理論 / ベータ帯域活動 / 安静時機能的ネットワーク / 脳磁図 / 周波数特異的ネットワーク / 安静時ネットワーク / 動的ネットワーク / オシレーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、空間・時間解像度ともに高いMEG (magnetoencephalography) により、統合失調症の脳機能の特徴を脳領域間ネットワークの時間的な構造(動的機能的コネクトーム)の変化として明らかにする事を目的とする。脳活動をリアルタイムかつ直接的に反映する神経活動による動的機能的コネクトームの障害を解明することにより、統合失調症におけるネットワークの時間的構造における各ネットワーク同士の関係の変化が精神症状を形成するメカニズムを明らかにし、精神症状に対応した中間表現型の確立、適切な診断・治療への貢献を目指す。
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研究成果の概要 |
統合失調症を対象に、MEGを用いて得られた安静時活動を、脳機能ネットワーク観点からグラフ理論分析により解析を行なった。統合失調症では、ベータ帯域を中心に局所ネットワークの評価指標であるcrustering coefficientとlocal efficiencyが健常者と比較して、低下しており、またネットワーク全体の評価指標であるsmallworldnessも同様に低下していた。また、local efficiencyは統合失調症の陰性症状と負の相関をしていることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MEGにより統合失調症の脳機能ネットワークの特徴を周波数帯域ごとにグラフ理論を用いて調べた世界で初めての研究であり、統合失調症のベータ帯域を中心とした局所ネットワーク障害を明らかにすることができた。また陰性症状との相関を認めたことから、今後鑑別診断や症状評価などのツールとして、有用な手法となる可能性を秘めており、この点で社会的意義が大きいと考えている。また、局所ネットワークの障害は、ベータ帯域が中心であるという周波数特異的な障害として捉えることができたため、統合失調症の病態生理研究にも貢献できるという点で、学術的意義の深い研究と考える。
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