研究課題/領域番号 |
19K08039
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター (2021-2022) 東京大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
石井 礼花 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的・発達障害研究部, 室長 (40609020)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ADHD / 男女差 / MRI / 注意欠如多動性障害 |
研究開始時の研究の概要 |
注意欠如多動性障害(ADHD)は小児期に最も多く見られる精神疾患で、男女比が2から10対1と男児が多く、症状の経過にも男女差があるといわれている。男女差の重要性が注目されるようになってきたが、脳神経学的基盤の男女の差は明らかとなっていない。本研究の指標として、侵襲性のない磁気共鳴画像を用い、機能的および構造脳回路結合のADHDの男女の差を検討し、それぞれ定型発達児との判別を行い診断のための客観的指標の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
ADHD男児 44名、女児 17名、定型発達児 男児 14名 女児 19名の撮像を行なった。ADHD児の中で未内服の群は男児17名、女児11名の撮像を終えた。それぞれ、T1画像、ムービー鑑賞時脳機能画像、安静時脳機能画像について撮像した。ADHD症状、問題行動の指標だけでなく、感情制御の指標、愛着、社会サポートやQuality of lifeといった指標 を評価した。子供の質の高いMRI画像を撮像するためには、どのような方法をとるのが望ましいかについてモックスキャナーを用いたpreparationについてのsystematic review, meta analysisを行い、論文を出版した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MRIを用いたADHDの男女差を検討した研究はまだ多くなく本研究において脳構造と脳機能の撮像を終え、ADHD女児と男児における脳回路結合の脆弱性を明らかにするため、問題のメカニズムをより包括的に解明できる。ADHD児を対象として定型発達女児との 客観的指標を開発することにより、適切な時期に適切な診断と治療を行えるようになる可能性があり、臨床的意義が大きい。また、MRI撮像の難しい児童の準備について、メタアナリシスでモックスキャナーの有効性を示したことで、適切な準備を行うためのエビデンス構築に寄与した。
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