研究課題/領域番号 |
19K08057
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
|
研究機関 | 大阪河崎リハビリテーション大学 |
研究代表者 |
武田 雅俊 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 教授 (00179649)
|
研究分担者 |
酒井 桂太 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 教授 (90517012)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 認知予備力 / 生物学的パラメーター / 心理社会的要因 / アポリポ蛋白E / 補体 / トランスサイレチン / アミロイド / キネシン軽鎖バリアント / アポリポ蛋白 / タウ / 認知症 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
、認知機 能と人生の満足と社会参画はお互いに影響しあっていることが明らかにされつつあり、人生の 満足と社会参画は、認知予備力(Cognitive Reserve)の向上を介して、高齢者の認知機能の維持 と改善に寄与していることが示唆されている。本研究では認知予備力の本態解明と認知予備力 の維持と向上を図る方法を明らかにすることを目的として、新たに開発した認知予備力調査表 Ver3.2 による認知予備力スコアとわれわれが開発した先進的な認知症関連バイオマーカーとの 相関を調べることにより、認知予備力の生物学的な本態を明らかにする
|
研究成果の概要 |
認知予備力の生物学的な本態は明らかではない。本研究では、地域在住高齢者を対象として、代表研究者が開発した認知予備力調査票Ver3.2により認知予備力スコアを算出し、エントリー時および一年後の認知機能と末梢血バイオマーカー(APLP1, APLP2, KLC1vE, ApoE, ApoA1, C3, TTY)の定量を行った。単身、無職、運動習慣無しが、1年後の認知機能低下と相関し、認知予備力により認知機能低下速度が規定されることを示した。アポリポ蛋白A1、補体成分C3、トランスサイレチンTTYレベルはいずも認知機能と相関を示しておらず、認知機能レベルよりも認知予備力レベルとの相関が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知予備力の生物学的本態を解明することは、認知症の発症予防だけでなく、認知症の進行防止の観点からも極めて重要である。アルツハイマー病の病態が解明されると共に、認知機能低下は脳の加齢変化と密接に関係していることが明らかにされつつあることから、人は寿命の延伸は必然的に認知機能低下を引き起こす可能性が指摘されるが、このような脳の老化や病理過程に拮抗して、認知機能を維持する戦略を考える時に認知予備力の概念は大きな力となる。認知予備力の本態を解明することにより、高齢者の認知機能低下を予防する方策を提案することができる。
|