研究課題/領域番号 |
19K08058
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
鈴木 俊光 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (20373318)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | てんかん / EFHC1 / CILK1 / ICK / 若年ミオクロニーてんかん / JME / 若年性ミオクロニーてんかん |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、Efhc1ノックアウトマウスのてんかん発作の発症に関わる細胞群を同定し、その細胞の変化がてんかん病態とどのように係わっているのかを検証する。また、同時に、Ick喪失マウスに関してもEfhc1喪失マウスで観察されているのと同様なてんかん発作などを示すかどうかを検討し、新たなてんかん発症機序の解明につなげる知見を得ることを目指す。
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研究成果の概要 |
若年ミオクロニーてんかん(JME)責任遺伝子であるEFHC1およびCILK1遺伝子変異によるてんかん発症メカニズムの解明を目的とし、Efhc1-KOマウスがCilk1-KOマウスで観察されたイソフルラン誘導性の痙攣発作を引き起こすかどうか感受性の評価およびこれらKOマウスの線条体での抑制性神経細胞数の評価を行った。また、Efhc1遺伝子のコードするタンパクmyoclonin1が運動性繊毛でのみ観察され、神経細胞および細胞分裂装置では観察されないことを見出した。この結果は、JMEが運動性繊毛関連疾患である可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在までに同定されている特発性てんかん責任遺伝子のほとんどがイオンチャネルをコードしているが、申請者らはこれまでに非イオンチャネル遺伝子であるEFHC1およびCILK1からJME患者に特異的な変異を発見しており、これら遺伝子変異によるてんかん発症メカニズムの解析を行なっている。本研究での成果は、てんかん発症機序の解明につなげる知見として貢献する。EFHC1およびCILK1変異によるてんかん発症メカニズムを理解することは、JMEばかりではなく、てんかん全体の発症メカニズムの理解にもつながると予想でき、今後、本疾患の病態への理解が深まり、新しい治療法や発症予防法の開発につながる可能性がある。
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