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ドパミン部分アゴニストによる低プロラクチン血症のリスク因子と臨床的意義

研究課題

研究課題/領域番号 19K08061
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

橋本 浩二郎  弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (10633109)

研究分担者 冨田 哲  弘前大学, 医学研究科, 准教授 (90736365)
吉田 和貴  弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (10791717)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード低プロラクチン血症 / アリピプラゾール / アリピプラソール
研究開始時の研究の概要

アリピプラソールによる低プロラクチン血症が若年から長期間持続することがあり、低プロラクチン血症の臨床的意義を明らかにする必要がある。そこで、本課題ではアリピプラソールの治療中の統合失調症患者でプロラクチン及び性機能ホルモンを測定する。加えて性機能異常の調査を行い、低プロラクチン血症との関連を見る。また薬物血中濃度や遺伝子解析により低プロラクチン血症のリスク因子を同定する。一方で、動物実験を行い、ヒトで起こっている現象を動物でも再現し、生殖行動異常や性器の形態異常の存在を明らかにする。以上のことから多角的に低プロラクチン血症について検討することで、より安全な精神科薬物治療の在り方を提案する。

研究実績の概要

本研究はアリピプラゾールによる低プロラクチン血症の臨床的意義を明らかとすることを目的とし、令和5年度は、薬物治療と性機能調査(アリピプラゾール服用群及びリスぺリドン服用群で治療中の統合失調症患者に対してのUKU Side Effect Rating Scaleの性機能編を用いた性機能関連副作用の聞き取り調査、メタボリック症候群の有無の調査)、ホルモン測定(アリピプラゾール及びリスぺリドン服用患者に加え、健常者から採血を行い、血清プロラクチン値、男性ではテストステロン値、女性ではプロゲステロン、エストロゲン値を測定)、血中濃度測定(アリピプラゾールおよび活性代謝物4水酸化アリピプラゾール及びリスぺリドンおよび活性代謝物パリぺリドンの血中薬物濃度の測定)、遺伝子解析(ドパミン関連の遺伝子多型、COMT、DRD2、DRD3、DRD4、TPHの解析)を行い、集積を進めている。
現在は症例の収集およびコントロール群の収集が、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い遅れているがアリピプラゾール、リスペリドンの各薬剤を服薬中の患者のプロラクチン値などのベースとなるデータ、経時データについては集積が進んでいる。その他代表的な抗精神病薬を服用している患者、持効性注射剤を使用している患者などのデータも集積されている。
また、各薬剤の服薬量とプロラクチン値についての関連など、予備的調査をもとに解析を継続的に行っている。共同研究者である冨田哲が本研究に関連し、高プロラクチン血症への対応について令和5年度発表の、統合失調症薬物治療ガイド2022の作成に参加した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

症例の収集およびコントロール群の収集が、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、遅れている。
コントロール群の実態調査を行い、データベースの構築を進めている。

今後の研究の推進方策

引き続き症例を収集し、聞き取り以降の各実験を行う。
データベースの構築をすすめる。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Sex Differences In Psychoeducation For Patients With Depression: A Comparison Of Frequency And Efficacy Of Psychoeducation2019

    • 著者名/発表者名
      Tomita Tetsu、Kudo Shuhei、Sugawara Norio、Fujii Akira、Tsuruga Koji、Sato Yasushi、Ishioka Masamichi、Nakamura Kazuhiko、Yasui-Furukori Norio
    • 雑誌名

      Neuropsychiatric Disease and Treatment

      巻: Volume 15 ページ: 3069-3078

    • DOI

      10.2147/ndt.s207544

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 当院における性機能障害および高プロラクチン血症の実態調査について2021

    • 著者名/発表者名
      中村ジェイムス、冨田哲、橋本浩二郎、長崎舜平、中村和彦
    • 学会等名
      第34回日本総合病院精神医学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 患者のうつ病心理教育の実態および理解度と処方内容;抗精神病薬について2020

    • 著者名/発表者名
      青山 修平、冨田 哲、島 貴子、渡辺 俊、古郡 規雄、工藤 周平、菅原 典夫、藤井 学、 敦賀 光嗣、佐藤 靖、石岡 雅道、中村 和彦
    • 学会等名
      第116回日本精神神経学会学術総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 短期間に感染症を繰り返した、好中球低下を示さず正常抗体価も正常だったクロザピン服用患者の一例2019

    • 著者名/発表者名
      冨田 哲、神崇太、古郡規雄、中村和彦
    • 学会等名
      日本精神神経学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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