研究課題/領域番号 |
19K08068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
須貝 拓朗 新潟大学, 医歯学系, 客員研究員 (40571914)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 統合失調症 / 低体重 / 多剤併用 / 残存歯数 / 身体リスク / 咀嚼力 / 口腔内健康 / シンバイオティクス / 腸内細菌叢 / mortality gap |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症患者と一般健常人の間にはmortality gap(死亡率の差)が存在し、低体重、低栄養状態と死亡リスクとの関連が報告されている。また、一般人口では腸内細菌叢バランスの異常と、肥満をはじめとした生活習慣病あるいは 低体重との関連が指摘されている。そこで本研究では、統合失調症患者における低体重、低栄養状態の要因として腸内細菌叢バランスの異常を想定し、腸内細菌叢パターンを同定して低体重・低栄養状態や精神病症状との関連を包括的に分析する。最終的には、統合失調症患者の身体リスク軽減と新たな治療戦略へと繋げることが目標である。
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研究成果の概要 |
統合失調症患者の平均余命が一般人口よりも短いことが広く知られている。我々はその要因の一つとして低体重という身体的問題に着目し、抗精神病薬の多剤併用や統合失調症患者の残存歯数が影響していると仮説を立てた。入院統合失調症患者の残存歯数と抗精神病薬数がBMIに与える影響について検討したところ、残存歯数が少ないほど、そして内服している抗精神病薬の数が多いほどBMIが低くなっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の入院統合失調症患者において低体重・低栄養の割合が高いという事実を確認したのは、我々の報告が初めてである(Sugai et al. 2015)。同集団を対象として身体リスク軽減を目指した治療法を模索することは極めて重要である。 本研究により、統合失調症患者における低体重・低栄養ひいては死亡リスクの増大につながる要因を確認できれば、患者やその家族、医療従事者の問題意識を高め、その予防策の検討・実施につながると考えられ学術的、社会的な意義も高い。
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