研究課題/領域番号 |
19K08076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
村山 桂太郎 九州大学, 大学病院, 助教 (20645981)
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研究分担者 |
中尾 智博 九州大学, 大学病院, 講師 (50423554)
樋渡 昭雄 九州大学, 医学研究院, 准教授 (30444855)
山下 洋 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (20253403)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 強迫性障害 / エンドフェノタイプ / 脳画像研究 / 神経心理機能 / 脳大域ネットワーク / 安静時機能的MRI / 反応抑制障害 / 小脳 / 安静時脳機能画像 / 反応抑制機能 / 大域脳ネットワーク / 安静時fMRI / 強迫症 / 認知機能 / 脳機能画像 / 安静時脳機能的結合 / 児童思春期 / 脳画像 |
研究開始時の研究の概要 |
強迫性障害(obsessive-compulsive disorder:OCD)の半数は児童思春期に発症する。この児童思春期発症OCDは成人期発症OCDとの臨床的異種性から、これまでの臨床研究では成人OCDと区別されて報告さてきた。 本研究では、特に児童思春期のOCD患者とその第一度近親者(両親や同胞)を対象とし脳画像解析と神経心理機能検査を用いて、endophenotype(中間表現型)の調査を行うことで児童思春期OCDの臨床的な異種性だけではなく、脳画像と神経心理検査という客観的な指標を用いた生物学的異種性を明らかにすることが目的である。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、児童思春期における強迫性障害の患者と、その家族に同様の脳ネットワークの異常を認めるかを調査することであった。しかし児童・思春期の患者とその家族のリクルートが進まず、画像解析、神経心理検査の解析に必要な対象者数に至らなかった。そのため、成人の強迫性障害患者とその近親者を対象として、脳の大域ネットワークならびに神経心理機能に異常を認めるか調査を行った。 結果として、強迫性障害患者だけではなく、その家族も共通する脳のネットワーク異常が存在していることを明らかにすることができた。加えて、強迫性障害の患者における認知機能障害が脳のネットワークの異常と関係していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強迫性障害は脳の線条体や眼窩前頭皮質、視床といった部位がその病態に強く関与していることが報告されてきた。近年では、脳の様々な部位が機能的に結合し、いくつかの大域的なネットワークを構成していることが分かっている。本研究では、強迫性障害の患者がその脳ネットワークに異常があるということに加えて患者の家族にもそのような異常があることを明らかにした。つまり、脳ネットワークの異常が強迫性障害のエンドフェノタイプ(中間表現型)であることを示唆することができたといえる。
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